OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【園芸】きゅうりの育て方~今年も沢山採れるかな!?~

きゅうりの育て方

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自分たちが食べているきゅうりは、未熟果らしいです。知らなかったw
水分が96%とほぼ水分でできており、栄養素はほとんどないです。
酢の物、漬物などを作るのにぴったりなのはこの水分のおかげなようですね。

 

 

 

 

●きゅうりとは

原産地はインド西北部のヒマラヤ南山麓。
温暖な気候を好み低・高温のどちらにも強くないようで暑さには強いと思っていました。
多湿の日本でキュウリを育てると、ウドンコ病やベト病などのモザイク系の病気にかかりやすいようです。

<きゅうりの品種>

フェルナンデス
このフェルナンデスは病気に強く、それでいてシャキっとした食感がある品種。

神田四葉キュウリ 野口種苗
しっかりとしたシャキシャキ感があり漬物によいきゅうり。イボのある品種。葉の勢いが良いので、株間を大きめに空けて通気性を確保、病気にならないように。

グリーンフィールドプロジェクト
歯切れよくシャキシャキした食感が楽しめる品種。夏から地培で育てて秋どりすると、キュウリの味が濃厚になる品種。うどんこ病、べと病などの病気が少なく、暑さに強い品種。

 

●きゅうりの種まきから収穫

きゅうりは病気が多い野菜家庭菜園ではできるだけ病気に強い品種を選ぶことが重要

タネまき

直径3cm、深さ1cmほどの穴を作り、2~3粒を離して巻きます。
5mm程度覆土し、軽く鎮圧してから水やりします。
地這い品種の場合は、気温が十分上がってから露地に直まきします。

<ポイント>
箱・ポットまきは発芽まで25~30℃に保つ必要があるようです。
土は市販の野菜用培養土で十分

 

育苗管理

4~5日で発芽が揃ってくるようです。
ポットまき:子葉が出たら2本立ち、本葉1枚にまったら1本立ちに間引きます。
箱まき:子葉が完全に開いたらポットに移植。
定植までの育苗期間は30日前後、本葉3~4枚の苗にします。
だんだんと温度を下げるように管理し、定植前には20℃ぐらいに。

<ポイント>
発芽したら風通しをよくして温度を下げる。
葉が触れ合うようになったら、ポットの間隔をあける。

 

栽培管理

定植準備は2週間前までに苦土石灰を全面散布して深く耕す。
1週間前に堆肥・元肥をし、よく耕す
地温の確保と雑草抑えのために黒マルチ(よく畑に敷いてある黒いビニール)を敷くと良い。
立ち作りでは支柱を50cm間隔程度で立てるか、ネットを張ります(うちはネットでやってます)。
支柱のそばのマルチ(黒いビニール)にあらかじめ植え穴をあけ、苗を定植。
きゅうりはツルの伸びが非常に早いため、小まめに支柱やネットに誘引。親づるは自分の手が届く高さで止めます。
<ポイント>
定植畑は保水性、排水性、通気性を良くしておく。
ポットから苗を取り出す際は、極力根を切らないように注意。
接ぎ木苗では接ぎ木部分が土に触れないように浅めに植えます。

 

病虫害

●多湿条件
べと病、褐斑病、つる枯れ病、炭そ病などが発生。
●乾燥条件
うどんこ病やダニ類が発生。

アブラムシはウイルス病を媒介するので要注意です。
いずれの病虫害も発生したら薬剤による早期防除。葉の裏にもかかるように意識して。
<ポイント>
病虫害は早期発見、早期防除を!
病害発生を抑えるため、水はけをよくし、マルチや敷きワラで雨の跳ね上がりを防ぐ。適度な整枝や摘葉を行って光を中まで通し風通しを良く。

 

収穫

つるも果実もすぐに大きくなるので、しっかり観察して収穫を。
普通品種の果実は、夏季では開花から約1週間で収穫適期に。
多くの栄養を消費するので、2週間に1回程度追肥を。
<ポイント>
なり疲れを防ぐために追肥。


現在のデイサービスでのきゅうりを育てた経験からいうと、水やりさえしっかりすれば沢山取れます。運がいいのか育てている環境が良いのか!?、いつも利用者さんが食べきれないほど取れるので使い切るのが大変です💦
今年は上手く育つかどうかわかりませんが、またTwitterで成長過程を載せていきますのでよかったら見てみてください。


参考資料

https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_4.html

https://agripick.com/813#content_21950_0_1

 

【園芸】【リハビリ】ミニトマトの育て方

ミニトマトの育て方

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家庭菜園で人気のある野菜「トマト」。
特にミニトマトは初心者でも手軽にでき実が付きやすく収穫量も多いと言われています。
そのため、ミニトマトを進める園芸店が多いとのこと!?
今年で3年目になるデイサービスの園芸。
今年もたくさんの身を付けてほしいので改めて調べました。

 

 

 

 

●ミニトマトの品種

千果
作りやすい人気のミニトマトの1つ。
糖度が高く、肉質は緻密、甘くて美味しいミニトマト。果揃いもよく、たくさん収穫できる品種。熟期が早く、栽培初期より収量が多い。果色は、鮮やかな赤色のミニトマトの代表品種です。

ピンキー
果皮が極めて薄く、口の中に皮が残りにくい品種だそう。色は、光り輝くピンク色。味は酸味・甘みのバランスが良くとれていて、食味・食感も大玉トマトに近い品種。

ティンカーベル
光沢のある濃桃色で糖度9度から10度と高く、美味しいミニトマト。

アイコ
家庭菜園で人気のプラム形ミニトマト。比較的丈夫で実も割れにくく、作りやすい品種。

とってもアイコ
「アイコ」より少し小さく、甘みが強いミニトマト。たくさん採れる品種の1つ。

 

●ミニトマトの育て方とコツ

ミニトマトの苗は5~6月に植え付け、7月ごろから収穫ができます。

<事前準備のポイントと注意点>

プランター
ミニトマトの根は、横に張る根と深く伸びる根があります。高さ、幅、奥行き共に30cm以上のある程度土が多く入るものを用意。
素材は、「プラスチック」「陶器」「テラコッタ」「木製」などがあります。

土(培養土)
一般的な野菜用の元肥入りの培養土を用意。トマト・ミニトマト栽培専用の土には、袋ごと栽培できるタイプもあります。

支柱
苗の植え付け時に一緒に立てましょう。茎を長さ150~180cmの支柱に留め、茎が折れたり苗が倒れたりしないよう安定させます
ミニトマトの苗が小さいときは、支柱を1本用意で良いですが、ミニトマトが大きくなったら成長に合わせて大きめの支柱にして枝を支えます。

 

●苗の購入から収穫まで

苗は5月上旬ごろから売ってます

種から育てるのは難易度が高く難しいため、苗から育てるのが良いです。早いお店では3月ごろから苗の販売が始まるようですが、寒いと失敗しやすいため5月くらいからに購入すると良いようです。

<苗のポイント>
・葉の緑が濃く、厚みがある。
・病害虫が付いていない。
・花や蕾が多く付いているもの 。
・葉が8枚程度あり、葉と葉の間の節が広く間隔が空いているもの。

 

苗を植え付け

5月上旬から6月上旬くらいまでに植え付け。支柱もしっかりと立て根付かせます。
急に気温が下がって寒くなるときは(目安:15度以下)苗に不織布などを掛けたり、夜間はプランターを軒下に移動するなど防寒対策を。
<植える順番>
1)水を苗にしっかり水を吸収させる。
2)苗と同じくらいの穴を開ける。
3)ミニトマトの苗を軽く手で押さえ根鉢を崩さないように。
4)苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように。
<ポイント>
室外機のそばに置くのダメ
ベランダの場合は、できたら南向きか北向きに
風通しの良い環境で。
・植えたばかりの苗は土に活着するまでに少し時間がかかるため、根が乾燥しないよう植え付けから1週間位は毎日水を。


枝を誘引・整枝

基本はつるを1~3本仕立てにして、成長に合わせて紐で支柱に固定しながら誘引
わき芽は手で自然に取れる時期に早めに。ハサミは刃から病気が伝染するリスクが高くなります。

 

病害虫対策

病気は梅雨時のモザイク病などに気を付ける必要があります。モザイク病は症状によっては株ごと処分する必要が出てきます。
害虫はアブラムシ、ハダニなどがあり、実が付き始めたらカメムシやタバコガなどにも注意が必要。食品成分由来の薬剤で、ある程度の防除が可能。

 

収穫

ミニトマトの実は開花から50日ほどで収穫できるようになります。
一般的にミニトマトは8月末くらいまで収穫でき、土や肥料など管理をしっかりやれば、秋や初冬まで収穫を楽しめことも。

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●成功させるポイント

実が付くまでは肥料を控えめに

実が付く前に肥料をやり過ぎると、葉や茎に養分が偏るため、実が付きにくくなってしまいます。実が付くまでは肥料のやり過ぎに注意が必要です。
1段目の実が大きくなってから追肥。その後は、化成肥料を3週間おきに、液体肥料を1~2週間おきに定期的に施します。

 

最初の花が重要

ミニトマトは栄養成長と生殖成長を繰り返し、長い間収穫することができます。このサイクルをうまく継続するためには、1番花に実を付けることが重要。
※天気の良いときに、花を指先で軽くぴんとはじいて自家受粉させるとよいです。

 

きちんと整枝

枝葉が多くなると、風通しや日当たりが悪くなってしまうため、花や実が付かないなどの原因に。

 

水やり

「水やりをあまりしない方が良い」説がありますが、水が少ないと必要な養分が吸収できず、「尻腐れ症」などの病気になってしまうため、土が乾いていたら水をたっぷりあげましょう

 

※尻腐れ症の対処法

尻腐れ症は、一度出てしまうと症状を治すことができないようです。
見つけた際にはすぐにその実を取りましょう。
カルシウム剤でカルシウムを補填することで防止することはできるようです。
実をチェックして、見つけ次第、すぐに対処するようにしましょう。

 

●弱っている苗の対処方法

①節がしまっていなくて、茎が細く、ヒョロヒョロと間延びしている。
原因:日ざしが足りてない。
対策:苗に日を当てましょう。

②蕾または花がついていない。
原因:苗が小さすぎる。肥料分が多すぎる。
対策:花芽がつくまで肥料を与えない。

③病害虫が付く。
原因:風通しの悪い。密植状態。もともと弱い苗。
対策:早速捕殺。初期段階で集中して取り除く。

④苗の先端に勢いがない。
原因:水が足りない。
対策:しっかり水を。もち直さない場合、苗自体が弱っているかも。

  

参考資料

https://sakata-tsushin.com/yomimono/tokushu/20170810_006716.html

 

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【整形】五十肩~正式名称は肩関節周囲炎っていうんですよ~

五十肩~肩関節周囲炎~

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臨床上では、肩関節痛を主症状に来院する患者は多いです。
40~50歳代の人が肩の痛みとその影響で肩関節可動域制限を伴っている場合は、一般的に五十肩と呼ばれます。日常生活や睡眠時にも影響が生じてしまうため、本人の負担は大きいです。

 

 

●肩関節周囲炎(五十肩)とは

50歳代を中心に多く発症することから”五十肩”と呼ばれる

中年以後の退行性変化を基盤として発症する、有痛性の肩関節制動という状態に与えられた一つの症候群である。

 

●経過

急性期

誘因のない、あるいは軽微な外傷の後に肩の不快感や疼痛で発症

疼痛による運動制限に加え、安静時痛夜間痛が出現

徐々に関節拘縮が著明になる時期。

初め痛みが中心の時期で、おおよそ半年ほどで痛みが軽くなることが多い

慢性期

徐々に痛みが軽減し、日常生活でも患肢をかばうことなく使用できるようになるが、可動域制限が残存している時期

この時期に積極的なリハビリを実施する。
五十肩は1~2年で自然に治ることが多い

 


●肩関節周囲炎の症状

肩および上肢に疼痛を訴える。
発症は一般に徐々であるが、急激に発症するものもある。
圧痛は上腕大結節部に存在する物が多い。
肩関節運動はあらゆる方向に制限される。
特に、結滞・結髪動作(肩関節内・外旋運動)が制限。
関節運動制限は疼痛の強弱と関係はない。
慢性期には疼痛は軽減されるが運動障害は強い

 

●一般的な治療

疼痛の強い急性期には安静が主
・鎮痛消炎剤(経口・経皮吸収)を要することもある。
・圧痛の強い局所に、ステロイド剤と局所麻酔剤を混合し注射することもある。
・温熱療法、可動域訓練等が主体となる。

●リスク管理
①温熱療法での注意

●ホットパック
長時間ゆっくり加温するため、熱傷を起こさないように注意が必要。

●高周波治療
禁忌場所:虚血またはうっ血性組織,浮腫のある部分,体内に金属のある部分,出血傾向のある部分,湿布,絆創膏,小児の骨端線 など

 

急性期での安静
疼痛の強い急性期では、むやみに動かすと悪化させてしまうため、安静が第一である。
運動をする場合も、出来るだけ痛みが生じないように気をつける。
場合によっては薬物療法(消炎鎮痛剤)も並行して行われるため、疼痛が抑制されていることもある。
上肢の重さであっても負荷をなるべくかけないようにする。
歩行時にもポケットに手を入れるなどの対処をすることもある。
積極的な肩関節の可動域訓練は行わない。

 

慢性期での拘縮の予防
疼痛が軽減されてきた状態でも運動を制限した状態でいると、拘縮が進んでしまう。
激しい痛みのあるような無理な運動は禁物だが、拘縮を予防するための運動はしていかなければならない
痛みが軽減してきたら歩行の際には腕を振るようにし、なるべく動かす。

 

日常動作での注意
患側を下にして寝ない
※患側を下にして寝ることで、循環障害が起こり、症状が悪化する。無理をしない。
無理をして重い荷物を持たない。また、肩掛けの鞄よりもリュックなどを使用すると良い。
慢性期は冷やさない
クーラーなどの冷気に直接当たらないようにする。寝る時は肩を冷やさないように、タオルなどで覆う。

 

 

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【健康】趣味~何歳になっても趣味が大切~趣味12選くらいw

趣味~何歳になっても趣味が大切~

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●年代別人気趣味

<60代>

電子工作

魅力・メリット
①物作りの楽しさや達成感が味わえる
②創造力や問題解決力が養われる
③子供や周りの人に技術を教えることができる
④身の回りの電気製品を修理できるようになる

 

絵画

魅力・メリット
①美意識や心の豊かさを育てることができる
②美術館や海外旅行を一層楽しめるようになる
③夢中になるのでストレス発散ができる
④画家の描いた絵が欲しくなる

 

楽器演奏

魅力・メリット
①演奏やセッションがとても楽しい
②色々な人とのコミュニケーションが広がる
③記憶力や言語能力や器用さがアップする
④集中できるのでストレス解消に最適

 

ひとり旅

魅力・メリット
①自分のためだけに自由に時間を使える
②自己管理能力や問題解決力が鍛えられる
③非日常の中でゆっくり自分と向きあえる
④様々な文化に触れることで見識が広がる

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<70代>

パークゴルフ

魅力・メリット
①負担の少ない理想的な有酸素運動
②ボールを打つ感覚と音が気持ち良い
③芝生の上で運動することが気持ち良い
④家族3世代で回っても楽しめる

 

彫刻

魅力・メリット
①作業に没頭することで心静かな時間を過ごせる
②彫刻刀だけで立体作品を生み出すことができる
③1つとして同じ作品は存在しない
④集中力や美的センスを磨くことができる

 

電子工作

魅力・メリット
①物作りの楽しさや達成感が味わえる
②創造力や問題解決力が養われる
③子供や周りの人に技術を教えることができる
④身の回りの電気製品を修理できるようになる

 

大人の塗り絵

魅力・メリット
①絵心がない人でも出来るアート系趣味
②黙々と作業することで心配性な心が癒される
③没頭しやすいため集中力を鍛えることができる
④認知症予防への効果が注目されている

 

数学

魅力・メリット
①論理的思考を身につけることができる
②数字感覚を鍛えることができる
③仕事や日常で役に立つ
④お金がかからない趣味

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<80代>

ウォーキング、ジョギング、ヨガなどのエクササイズ。
社交ダンス、登山、釣りなどのスポーツ。
陶芸、切り絵、水彩画などの芸術製作。
神社や美術館などの文化施設を巡る芸術鑑賞。
将棋、チェス、クロスワードパズルなどの頭脳ゲーム。
ガーデニング、盆栽などの園芸。
編み物、縫いとりなどの手芸。
ピアノ、バイオリン、トランペットなどの楽器演奏。

 

 

●お金のかからない趣味って無い?

クロスワードや脳トレ

老化防止を意識し始めるシニアの中には、クロスワードや脳のトレーニングをするパズルや数字のクイズを楽しむ人もいます。
予想より時間がかかったり、相手の方が早くできたりすると闘争心に火が付きますね。


読書

読書の趣味は、お金のかからない趣味の王道とも言えますね。図書館や古本を利用すればお金がかからずに済みます。
最近では電子書籍も身近になり、無料のサイトを利用しているシニアも多いかもしれません。家族で同じ本を読み、感想を述べ合うのもおすすめですよ。

 

カメラ

カメラと言っても高いカメラを想像しないでくださいw
スマホのカメラや安いデジカメなどで十分撮ることができます。
綺麗な写真が撮りたいという方はそれなりにお金を出さないとだめだと思いますがw
近年ではスマホで手軽に写真を撮れるようになりましたが、シニア世代はフィルムを使用した従来のカメラに馴染みがあることでしょう。
古いカメラも、保存状態によっては再び活躍できる可能性があるので専門店に相談してみてください。デジタルにはない表現力で自然の一部を切り取ってみませんか?

 

水彩画

お金のかからない趣味として、特に女性に人気なのが水彩画です。子供が使った画材セットが家に残っているご家庭も多いかもしれません。

 

ウォーキング

スポーツ庁の調査では、1年の間に38.7%の人がウォーキングを行なったと答えています。
初めは近所の散歩という気持ちでスタートし、徐々に距離を伸ばしてみてはいかがでしょう。
最近では、スマホ用の歩数や距離を測るアプリなどもありますよ。

 


●趣味がない!?、その方への提案!!

カラオケ

歌うのが好きなシニアの方は、カラオケのサークルはいかがでしょう。1人よりも、歌好きの仲間が盛り上げてくれると笑顔が増えて気分が良くなりますよ。

 

囲碁将棋

最近では若い世代にも人気のある囲碁と将棋。相手の動きや考えを読み、待ち、時間内に決断して攻めるという流れは、単なる趣味だけに留まりません。
実際に軽い認知症が回復したという例もあり、人と対戦して頭を使うことは脳内の神経細胞に働きかけるため、シニアにおすすめの趣味と言えます。

 

音楽の習い事

大手楽器メーカーでは大人向けのレッスンコースが用意され、大変な人気を博しています。
個人だけでなくグループレッスンやアンサンブルのクラスもあるので、一度見学や無料体験に出掛けてみてはいかがでしょう。

 

マレットゴルフ(グラウンドゴルフ)

近年、ゲートボールに変わって人気が急上昇しているマレットゴルフ。「木槌(きづち)」を意味する「マレット」でボールを打つ競技は日本が発祥で、ルールはゴルフと一緒です。
似たスポーツの「グラウンドゴルフ」も、最近ではシニアに人気があります。
芝やラフなどコンディションに合わせて打つショットは集中力と思考力を鍛えます。同時に10の長短距離のゴールを駆け回るので、相当の運動量にもなり体力づくりにつながります。

 


参考資料

http://www.syumi-som.com/list/19/all_def_pop_1.html

https://happylifestyle.com/13129

https://shumi2.com/sinia-osusume-ranking-249#top5-2

 

【リハビリ】【介護】運動器不安定症

運動器不安定症

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●運動器不安定症とは

MADS(Musculoskeletal Ambulation Disability Symptom Complex)
高齢化により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態」と定義。

 

●運動器不安定症の診断

<定義>
高齢化にともなって運動機能低下をきたす運動器疾患により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態

<診断基準>
下記の高齢化にともなって運動機能低下をきたす11の運動器疾患または状態の既往があるか、または罹患している者で、日常生活自立度ならびに運動機能が以下の機能評価基準に該当する者

機能評価基準
1:日常生活自立度判定基準ランクJまたはAに相当
J:生活自立:独力で外出できる  A:準寝たきり:介助なしには外出できない

2:運動機能:1)または2)
 1)開眼片脚起立時:15秒未満
 2)3m timed up-and-go(TUG)テスト:11秒以上

<高齢化にともなって運動機能低下をきたす11の運動器疾患または状態> 

①脊椎圧迫骨折および各種脊柱変型(亀背、高度腰椎後弯・側弯など)
②下肢の骨折(大腿骨頚部骨折など)
③骨粗鬆症
④変形性関節症(股関節、膝関節など)
⑤腰部脊柱管狭窄症
⑥脊髄障害 (頚部脊髄症、 脊髄損傷など)
⑦神経・筋疾患
⑧関節リウマチおよび各種関節炎
⑨下肢切断後
⑩長期臥床後の運動器廃用
⑪高頻度転倒者

注:日常生活自立度ランク
J:生活自立:独力で外出できる  A:準寝たきり:介助なしには外出できない

【改訂理由】
「運動器不安定症」の診断には、運動器疾患が主因であること、ならびに定められた機能評価基準に該当すること、の両者が満たされなければなりません。
従来の定義ではこの点が幾分曖昧であり、歩行移動が困難な寝たきり(日常生活自立度:ランクB,C)に該当する方々も「運動器不安定症」と診断される可能性を排除できませんでした。 このような混乱を避けるため、「運動器不安定症」を策定した3学会が合同で協議し、定義・診断基準をより明解なものに改訂しました。(平成27年12月10日3学会協議、平成28年2月18日理事会承認)


●ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)とは・・・

「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態 」と2007年に日本整形外科学会が提唱。和名は「運動器症候群」

 

<原因>

・運動器の疾患
変形性膝関節症、骨粗鬆症、関節リウマチ、背柱管狭窄症、骨折、腰痛、肩こりなど
・加齢に伴う運動器の機能低下
四肢・体幹の筋力低下、体力・全身耐久性の低下、関節可動式制限、関節や筋の痛みなど


下記サイトにロコモの詳細やチェック表などがありますので、興味がある方は是非読んでみてください。

https://locomo-joa.jp/check/pdf/locomo_pf2015.pdf

 


参考資料

https://www.joa.or.jp/public/locomo/mads.html

https://locomo-joa.jp/check/pdf/locomo_pf2015.pdf

 

 

【脳】麻痺~運動麻痺と感覚麻痺~

運動麻痺と感覚麻痺

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麻痺という言葉は聞いたことがあります。
特に脳が病気や外傷で傷つけられると、さまざまな障害が出ます。
ここで紹介するのは“麻痺”についてです。
麻痺と言っても二つに分類され、“運動麻痺”と“感覚麻痺”があります。

 

 

 


運動麻痺

運動麻痺とは、脳や脊髄などが障害されることで随意的に手足などが動かしにくくなる状態

脳梗塞や脳出血で最も多い症状:顔を含む半身の手足に力が入らない片麻痺(半身不髄)。
麻痺が起こる体の片側手足が上手く動かせなくなります。

<手や体の麻痺の場合>
手の麻痺が起こった場合、日常生活で何気なく行っている握る・つまむなどがやりにくくなってしまうため、スマホを触る、食事時の箸やスプーン、整容時の歯ブラシ動作など様々な動作がに障害が出てきてしまいます。
また、服が着にくい、高いものが取れないなど大きな動作にも影響が。

<足の麻痺の場足>
足の麻痺の場合、一番影響が出る動作が【歩行】。上手く足が降り出せない、膝折れが起きる、上手く立てないなどで転倒の危険も。

脳梗塞や脳出血が起きると(梗塞や出血が起こる場所で症状が変わりますが)症状は反対側の半身に現れます。左大脳が障害により右半身麻痺。理由は運動系の脳神経が延髄交叉、反対側に移動し手足を支配しているため。

 

<麻痺の種類>

単麻痺:手足(四肢)のどこかひとつに麻痺がある。
片麻痺:脳卒中などが原因で半身が動かせなくなること。
四肢麻痺:頚部の脊髄などの障害で頭部以外の両手足を含む体全体の筋力が低下。
対麻痺:胸部や腰部の脊髄障害により両足に麻痺がでる。
両麻痺:四肢麻痺のうち、とくに両足(下肢)に強い麻痺がある。
末梢神経麻痺:その神経が支配している筋肉が動かしにくくなる(例:尺骨神経麻痺:鷲手変形)

脳の障害は運動麻痺だけでなく、感覚麻痺や筋緊張亢進なども合併し、さらに体を動かしにくくします。

 

感覚障害

感覚障害では、「感覚が鈍い」「しびれる」などの感覚の異常が起こります。

<感覚の種類>

温度覚、痛覚、触覚、位置覚、振動覚など

沢山の種類の感覚があります。

この沢山の感覚情報が、手や足の末梢神経から脊髄へ、運動神経と同様に途中で反対側に交叉、視床という中継地点に集まり、大脳の感覚中枢へと伝達。

この感覚に障害が出ると、摘まんだり握ったり動作、怪我をしても気づかないなどの場面で障害が出ます。

感覚が敏感、鈍くなる、しびれが出るなど感覚麻痺にもいろんな症状があります。

特にしびれは1日中続く方が多く、このしびれによって夜も寝れないという方も見えるため、に日常生活に著しく影響を与えます。

 

 

参考資料

https://blog.goo.ne.jp/e-saitama-reha/e/81b174e432b55cacbd360c9006279a71

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/ulnar_nerve_palsy.html

 

 

関連資料⇩

www.ohashi1212.com

www.ohashi1212.com

 

 

【介護】【リハビリ】廃用症候群~1度は聞いたことありませんか?~

廃用症候群

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●廃用症候群とは

廃用症候群とは、安静臥床・運動不足によって生じる心身の病的状態の総称

下記に安静臥床・運動不足で起こる影響をまとめあり。

<安静臥床・運動不足の影響>
筋骨格系:筋力低下、筋萎縮、拘縮、強直、退行性関節病変、骨粗鬆症
循環器系:心血管系脱調節、起立性低血圧、血栓・塞栓症
呼吸器系:換気機能低下、上気道感染、誤嚥性肺炎
代謝系 :アンドロゲン、成長ホルモン、副甲状腺ホルモン、インスリン、電解質・タンパク質・炭水化物等の代謝変化
泌尿・循環器系:尿うっ滞、尿路感染、尿路結石
消化器系:便秘、食欲不振、体重減少
神経系:知覚喪失、不安、うつ、錯乱、知能低下、協調性低下、運動の随意性低下
皮膚 :褥瘡

 

 

●廃用症候群の対策として必要なこと

可能な限り予防する努力をすること

もし廃用症候群になってしまった場合は、速やかに改善する努力をすることです。対策を行わないと悪循環に陥りますます低下してしまいます。
症状は局所にととまらず、起立性低血圧のように全身にも及びます。

筋骨格系
筋骨格系に注目すると、骨粗鬆症の危険因子は長期の臥床や筋収縮の欠如であり、自力での立位保持が困難な症例では他動的な起立訓練が予防に有効。

関節
関節拘縮は治療より予防が重要
1日1~2回、全関節可動域にわたって動かして関節可動域を維持する必要がある。
一度生じた拘縮を改善させるのは患者も苦痛であり、元に戻らない可能性が高い。
四肢関節の拘縮だけではなく、体幹の拘縮やハムストリングス、下腿三頭筋など二関節筋の短縮も含めて予防が大切
筋萎縮はリハビリテーションを行う上で、最も重要な課題。

 


●廃用性筋萎縮の病態

<筋力低下の原因>

神経原性、筋原性、廃用性などであり、廃用性筋力低下はリハ評価上頻繁に認められる。筋力は運動不足によって容易に低下する。

安静臥床を続けると筋力は・・・
1週間10~15%低下
3~5週間50%低下

筋の中で最も早く筋萎縮をきたすのは下肢体幹抗重力筋である。

筋として下腿三頭筋、前頸骨筋、肩甲周囲筋、上腕二等筋の順に大きい。
※手内筋には明らかな筋力低下を認めなかった報告もある。

様々な研究の結果から、麻痺側だけではなく、非麻痺側の筋力低下も認められ、これには廃用と皮質脊髄路の非交叉線維の存在が関与している可能性があるとのこと。

 

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●廃用症候群の予防

脳卒中片麻痺患者の廃用性筋萎縮の予防について検討した研究結果から、健常中年男性の場合、1日4000歩以上の日常生活の活動性を維持することが必要。

 

<脳卒中の廃用予防>
リハ現場(臨床現場)では、廃用性筋萎縮を予防するには不要な安静臥床を避け、可能な限り早期にリハビリテーションを開始することが大切。
対象者の多くを占める脳卒中では、多くの症例で発症当日からベッド上での他動、関節可動域訓練や非麻痺側の自動運動が可能。

神経症状が48時間以上進行しなければ、起立性低血圧に注意しながら、坐位、起立訓練を開始。
数日以内に坐位・起立訓練をしっかりと行えば、非麻痺側、麻痺側の筋萎縮をある程度防ぐことが可能であり、廃用性筋萎縮による問題を最小限に

大腿四頭筋セッティングに代表される等尺性筋収縮について、最大筋力の2/3の筋収縮を1日に6秒間行うと十分な筋力増強効果を得られると報告あり。
臨床上ではこれでは不十分とし、筆者らは5秒間最大に筋収縮をさせ、数秒の休息を入れながら5回繰り返すことを1週間に5日実施するように指導
※等尺性筋収縮は血圧が上昇しやすいので注意

歩行が困難な高齢者や脳血管障害者の下肢抗重力筋強化には、立ち上がり訓練が安全で簡単に行える運動であり、かつ効果的と言われています。

歩行可能な患者は、歩行階段昇降によって筋力の維持・強化を図ることができる。

 

●患側の廃用

脳卒中のリハ早期に、患者が麻痺側下肢の代償として非麻痺側を用いることを体得する。その後麻痺側が部分的に改善しても、患者は必要以上に非麻痺側に頼る為、結果麻痺側が廃用によってさらに筋力低下をきたす“learned disuse”という廃用のメカニズムがある。
脳卒中患者のリハビリテーションにおいて

初期は非麻痺側を中心とする筋力強化訓練

歩行が自立した者については非麻痺側に加え麻痺側の筋力強化や維持を目的とする訓練を取り入れ、非麻痺側・麻痺側ともに廃用性筋萎縮を予防することが大切である。

 

参考資料

「廃用性筋萎縮の病態と臨床」.総合リハビリテーション.第30巻第2号.2002年2月.医学書院

【介護】円背でのシーティング~正しい姿勢を心がけうよう~

 円背のシーティング

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円背は猫背のことです。

椅子に座ると円背の人は下を向いてしまいます。

上の写真は分かりにくいですが、もっと背中が曲がるとそれと同時に顔も下向きになってしまうのです。

 

 

 

円背姿勢の問題

①円背により自然と頭が下がる。

 

②頭を挙げようとしても、そのまま保つことが難しいため首を痛めやすくなる。

 

③前方の物を見ようとすると頭を挙げ続けなければならないため、首の骨や筋肉に持続的にストレスがかかる

 

首の痛める(2回目)

 

⑤下を向いてしまうため、意欲低下にも繋がる。

 

肺や内臓を圧迫するため呼吸がしにくくなる。

円背でいると、肺や腹部(前側にある内蔵)が圧迫されます。肺を圧迫されるということは、空気が出入りする量が自動的に減ることになり、体全体に酸素が行きわたらないことになるため全身に影響が出てしまいます。

 

⑦声が上手く出せなくなるため、コミュニケーションにも影響が出る。

 

⑧消化器を圧迫すると、食欲の減退する。

姿勢が良い状態であれば、前方をしっかりみて食事を摂ることもできるし、声も出すことができます。

 

⑨円背だと腕の動きが制限され、食事動作などがしづらくなる。

これは自分で試しに猫背になって腕を挙げてみると良く分かります。背中が曲がっている状態では肩甲骨が固定されてしまい、腕が上手く上がらなくなります。

食事場面では、円背だと、前も上手く見れないし、腕が挙らずに茶碗を口元までもってこれないなどの状態になってしまいます。そのため、食事姿勢というのは重要になってきます。

 

重力により円背がさらに進行。

一度円背になると、重力の影響でどんどん腰が曲がってきてしまいます。

頭や体の重みで腰に負担がかかってしまうため、無理な座位姿勢をしていると円背を進行します。そのため、円背のシーティングというのは重要になるのです。

 

 

円背が進む姿勢の原因

座面の奥行きが長すぎる

「座面の奥行き」⇒座面の広さ。特に奥にお尻がどこまで入るか。

奥行きが長過ぎると円背になりやすいです。

椅子に浅く座るか、深く座るかで上半身の姿勢は変化が生じます。

椅子などしっかりした物に深く腰掛けると背筋は伸びやすい。

大きいゆったりとしたソファーなどでは座ると自然と円背になりやすい。


肘あてが低すぎる

肘あてが低いのと、手の位置が低くなります

その結果、自然と体が前屈みになってしまいます。

そのため、肘あての位置を確認しましょう。

 

背あてが背中の形に合っていない

背中の形は人それぞれです。

そのため、背張り調節ができる車椅子があれば、その人にあった背中に調節するのが良いです。

 

車輪軸の位置が後ろすぎる

車輪軸が後ろ過ぎると車いすを駆動するときに、どうしても姿勢を前屈みにする必要が出てきます。

背張りと同様に車いすのセッティングによって、個人に合っていない車いすを使用することで、姿勢が崩れてしまうのです。

 

特に車椅子はその人にとっての足であり、生活の中心であり、生活必需品となります。

その方にあった車椅子が使用されているかどうか確認をしっかりしましょう。

 

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【リハビリ】ベッド上でできること。

ベッド上でできること

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4月1日。

始まりの月。

最近リハビリの話をしていなかったので、新しく仕事や学校が始まる月くらいリハビリの話をしたいと思います。

 

介護や看護をしているとベッドで寝たきりの方のために何かできないか?
そう思ったことはありませんか。
自分は療法士として様々な方のリハビリをしてきましたが、ベッド上でのリハビリが一番悩みます。
やはりベッド上ではできることは少ないです。
でもそのベッドという空間で何ができるのか考えてみました。

 

体位変換

寝たきりということはベッド上で寝返りもできない人が多いことが考えられます。
ベッドで寝たきりということは、ずっと同じ姿勢でいるということ。
同じ姿勢ずっと過ごすことは本当に苦痛です。
それに一番問題となるのが“褥瘡”です。
同じ部分に圧力がかかり“褥瘡になる”これは介護現場で見たことがあると思います。
背中や大腿部など骨の出っ張った場所にできやすいですよね。
それを防ぐ1つの方法として“体位変換”があります。
“体位変換”をすることによって“除圧”ができます。
“除圧”とは字のごとく、皮膚にかかっている圧力を抜いてあげることです。
体位変換は、除圧だけでなく体に緊張を抜いてあげることにも繋がります。

 

ポジショニング

これは以前まとめましたので詳細はこちらから⇓

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清拭(更衣などのADL場面で)

入浴ができないときなど、ベッド上で清拭をすることもあると思います。
清拭自体の方法は介護・看護の方のほうが詳しいと思います。
でここでは、清拭中の体の動かし方のポイントを少し話せたらと思います。

 

1)関節がどこまで動くか
まずその方の腕や足がどこまで動くかを確認。
これは清拭だけでなく、更衣や移乗でも関わることです。
関節がどこまで動くか分からないのに急に動かしてしまうと“痛み”の原因に。
痛みだけでなく、関節や筋肉を痛める原因にもなってしまいます。

 

2)関節が動く範囲内で動かしてあげる
その方の関節の動き(可動範囲)がわかったら、その範囲内で体を動かして清拭をします。
例えば、肩を挙げれる範囲内で挙げながら肩や腕回りを拭く。
指が広がる範囲内で広げて指隙間を拭く。
など普段何気なくやっている清拭をその方の関節を意識して行うことが大切です。

 

関節の動き(可動範囲)を知ることで、ADL上で役立つことはあると思います。
ダメな例として、肩が45度までしか挙がらない人に無理やり服を着させるとか、膝が90度から伸びないのに膝の下にクッションを当てないとか。
そういったADL場面で関節の動きを知っていれば、その方に安心安全に介護をすることができます。

 

ベッド上でできることは少ないかもしれないですが、その方の状態を知る。
それだけでも介護看護をする上でよいきっかけになると思います。
その方の病気や皮膚状況(褥瘡など)だけでなく、目だけでは判断できない関節の範囲やバイタルサイン(血圧や熱など)も情報として入れておくだけでなく、その方を知ることになると思います。

 

おまけ

利用者さんの趣味昔やっていた仕事などを把握してその話をするだけでも反応が出せるきっかけになることも多いと思います。
忙しい介護現場、人材不足の現場で介護が流れ作業なってしまっている施設や病院もあるかもしれません。その中で利用者さんの趣味や仕事などを調べたり聞き出すことなんて難しいと思っている人もいるかもしれませんが、仕事が忙しく介護の仕事を辞めようと思っている人こそ利用者さんのことを少し調べてみてはどうでしょうか?
それがきっかけで介護職にもう一度チャレンジしてみようと思うかも!?、しれません。
辞めてしまう前にその方のカルテ(情報収集)を見てみてください。
もしかしたら発見があるかも知れませんよ。

 

 

前回までの記事⇩

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【介護】【リハビリ】靴の重要性~転倒予防にもなります~

靴の重要性

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人間の足は体表面積の1%の接地面で立っています。

自分の体重をこの足で足底で支えていると思うと本当に人間の足というのはすごいと思います。

しかし、年を取れば足腰は悪くなる・筋力が低下してくるなど少しずつ歩けなくなっていきます。そのために、杖や歩行器などの福祉用具を使って自分に合った歩行を行っていきます。

でも靴にはあまり気が回らないことが多いんです。なので、今回は靴についてまとめました。

 

 

 

1.靴の役割

保護

道路(コンクリートの路面や凸凹道など)や天気の変化(雨や雪など)から保護することができる。

補助

歩く走るなどの動きに対して足の疲労感の軽減
各スポーツなどによってその動きを助ける機能がある。

ファッション

「ファッションは足から」とも言いますが、足元を飾ることでその人を装飾する役割がある。

 

 

2.立つ・歩くことへの影響

<立つということは支えること>

足は人の全体重を支えています。

靴が合っていないとその体重が上手く支えられず足から頭まで影響が出てきます。
それが膝痛から肩こり、頭痛などを引き起こす場合も!?

 

<足の働きで重要なことは“歩く”こと>

足は立ち上がる、立つ、歩く、走るなどいろんな動きをしなければなりませんが、ここのテーマで大切なことは“歩く”ことです。

 

歩くことで(足首を動かすことで)

下腿三頭筋(ふくらはぎ)が動くことで血流がよくなります。

これを「第二の心臓」と呼ぶこともあります。それくらい重要な場所であり、この動きを“ミルキングアクション”と言います。

足が動かせなくなったり、きつい靴などを履いていると、血液循環が悪くなり、むくみの原因になったり老廃物なども排出できにくくなってしまいます。血液循環は、足に深く関係しているのです。


むくみ(浮腫)についてのまとめ⇓

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年齢を重ねると、歩き方はどう変化するのでしょう?

年を取れば筋力低下や足腰の変形などいろんな理由で足が上げづらくなり、つまずきや転倒が起こる可能性が高くなります。

変形性関節症についてのまとめ⇓

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足裏のアーチって聞いたことありますか?

足の裏はアーチ状の形を保っています。

しかし、このアーチは筋肉と健などで形成されているのですが、これが崩れると歩行に大きな影響が出ます。

その代表が偏平足(つちふまずとも言います)”です。

偏平足になると体全体の負担が大きくなり、足が疲れやすくなった足に痛みが出やすくなります。

もう1つの代表が外反母趾です。

このようなアーチの崩れや足の変形によって、歩行時のバランスが崩れたり、つまずいたりして“転倒”につながってしまいます。

 

 

3.転倒につながる

ある調査では高齢者の4割が1年間に1回以上の転倒を経験があるとか!?

この転倒・転落は、家の中(室内)で起こる場合が半分以上だと言われています。

室内では履きやすいスリッパやサンダルを履いていることが多いです。しかし、スリッパは固定性が低く脱げやすいです。

例えば“自分の履物を踏んで転んだ”“階段の昇り降りの時に脱げてしまい転んだ”など
これらが原因で転倒につながっています。


転倒について⇓

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4.靴選び

<ポイント>

①軽い靴(自分で軽いと感じるもの)

②脱ぎ履きしやすい

③踵があるもの

④を履いてつま先に余裕がある(5~10mm程度)

⑤素材が柔らかいもの

⑥つま先が上げやすいもの

軽くて足が上げやすいもの、もしすり足になってもつま先が引っ掛かりにくいものを選ぶことで転倒する可能性を低くしましょう。

毎日使用する靴は日常生活に必ず影響します。

その影響を少しでも減らすために自分に合った靴を選択することで、転倒だけでなく体の不調も戻すことにもつながります。

靴を買い替えようと思っている方は、じっくりしっかり自分に合った靴を選んでくださいね。

 

参考資料

http://www.nosaka92.co.jp/study/

https://kansetsu-life.com/comm_rept/3_28.html

 

 

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