OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

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【介護】円背でのシーティング~正しい姿勢を心がけうよう~

 円背のシーティング

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円背は猫背のことです。

椅子に座ると円背の人は下を向いてしまいます。

上の写真は分かりにくいですが、もっと背中が曲がるとそれと同時に顔も下向きになってしまうのです。

 

 

 

円背姿勢の問題

①円背により自然と頭が下がる。

 

②頭を挙げようとしても、そのまま保つことが難しいため首を痛めやすくなる。

 

③前方の物を見ようとすると頭を挙げ続けなければならないため、首の骨や筋肉に持続的にストレスがかかる

 

首の痛める(2回目)

 

⑤下を向いてしまうため、意欲低下にも繋がる。

 

肺や内臓を圧迫するため呼吸がしにくくなる。

円背でいると、肺や腹部(前側にある内蔵)が圧迫されます。肺を圧迫されるということは、空気が出入りする量が自動的に減ることになり、体全体に酸素が行きわたらないことになるため全身に影響が出てしまいます。

 

⑦声が上手く出せなくなるため、コミュニケーションにも影響が出る。

 

⑧消化器を圧迫すると、食欲の減退する。

姿勢が良い状態であれば、前方をしっかりみて食事を摂ることもできるし、声も出すことができます。

 

⑨円背だと腕の動きが制限され、食事動作などがしづらくなる。

これは自分で試しに猫背になって腕を挙げてみると良く分かります。背中が曲がっている状態では肩甲骨が固定されてしまい、腕が上手く上がらなくなります。

食事場面では、円背だと、前も上手く見れないし、腕が挙らずに茶碗を口元までもってこれないなどの状態になってしまいます。そのため、食事姿勢というのは重要になってきます。

 

重力により円背がさらに進行。

一度円背になると、重力の影響でどんどん腰が曲がってきてしまいます。

頭や体の重みで腰に負担がかかってしまうため、無理な座位姿勢をしていると円背を進行します。そのため、円背のシーティングというのは重要になるのです。

 

 

円背が進む姿勢の原因

座面の奥行きが長すぎる

「座面の奥行き」⇒座面の広さ。特に奥にお尻がどこまで入るか。

奥行きが長過ぎると円背になりやすいです。

椅子に浅く座るか、深く座るかで上半身の姿勢は変化が生じます。

椅子などしっかりした物に深く腰掛けると背筋は伸びやすい。

大きいゆったりとしたソファーなどでは座ると自然と円背になりやすい。


肘あてが低すぎる

肘あてが低いのと、手の位置が低くなります

その結果、自然と体が前屈みになってしまいます。

そのため、肘あての位置を確認しましょう。

 

背あてが背中の形に合っていない

背中の形は人それぞれです。

そのため、背張り調節ができる車椅子があれば、その人にあった背中に調節するのが良いです。

 

車輪軸の位置が後ろすぎる

車輪軸が後ろ過ぎると車いすを駆動するときに、どうしても姿勢を前屈みにする必要が出てきます。

背張りと同様に車いすのセッティングによって、個人に合っていない車いすを使用することで、姿勢が崩れてしまうのです。

 

特に車椅子はその人にとっての足であり、生活の中心であり、生活必需品となります。

その方にあった車椅子が使用されているかどうか確認をしっかりしましょう。

 

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