靴の重要性
人間の足は体表面積の1%の接地面で立っています。
自分の体重をこの足で足底で支えていると思うと本当に人間の足というのはすごいと思います。
しかし、年を取れば足腰は悪くなる・筋力が低下してくるなど少しずつ歩けなくなっていきます。そのために、杖や歩行器などの福祉用具を使って自分に合った歩行を行っていきます。
でも靴にはあまり気が回らないことが多いんです。なので、今回は靴についてまとめました。
1.靴の役割
①保護
道路(コンクリートの路面や凸凹道など)や天気の変化(雨や雪など)から保護することができる。
②補助
歩く走るなどの動きに対して足の疲労感の軽減。
各スポーツなどによってその動きを助ける機能がある。
③ファッション
「ファッションは足から」とも言いますが、足元を飾ることでその人を装飾する役割がある。
2.立つ・歩くことへの影響
<立つということは支えること>
足は人の全体重を支えています。
靴が合っていないとその体重が上手く支えられず足から頭まで影響が出てきます。
それが膝痛から肩こり、頭痛などを引き起こす場合も!?
<足の働きで重要なことは“歩く”こと>
足は立ち上がる、立つ、歩く、走るなどいろんな動きをしなければなりませんが、ここのテーマで大切なことは“歩く”ことです。
歩くことで(足首を動かすことで)
下腿三頭筋(ふくらはぎ)が動くことで血流がよくなります。
これを「第二の心臓」と呼ぶこともあります。それくらい重要な場所であり、この動きを“ミルキングアクション”と言います。
足が動かせなくなったり、きつい靴などを履いていると、血液循環が悪くなり、むくみの原因になったり老廃物なども排出できにくくなってしまいます。血液循環は、足に深く関係しているのです。
むくみ(浮腫)についてのまとめ⇓
年齢を重ねると、歩き方はどう変化するのでしょう?
年を取れば筋力低下や足腰の変形などいろんな理由で足が上げづらくなり、つまずきや転倒が起こる可能性が高くなります。
変形性関節症についてのまとめ⇓
足裏のアーチって聞いたことありますか?
足の裏はアーチ状の形を保っています。
しかし、このアーチは筋肉と健などで形成されているのですが、これが崩れると歩行に大きな影響が出ます。
偏平足になると体全体の負担が大きくなり、足が疲れやすくなった足に痛みが出やすくなります。
もう1つの代表が“外反母趾”です。
このようなアーチの崩れや足の変形によって、歩行時のバランスが崩れたり、つまずいたりして“転倒”につながってしまいます。
3.転倒につながる
ある調査では高齢者の4割が1年間に1回以上の転倒を経験があるとか!?。
この転倒・転落は、家の中(室内)で起こる場合が半分以上だと言われています。
室内では履きやすいスリッパやサンダルを履いていることが多いです。しかし、スリッパは固定性が低く脱げやすいです。
例えば“自分の履物を踏んで転んだ”“階段の昇り降りの時に脱げてしまい転んだ”など
これらが原因で転倒につながっています。
転倒について⇓
4.靴選び
<ポイント>
①軽い靴(自分で軽いと感じるもの)
②脱ぎ履きしやすい
③踵があるもの
④を履いてつま先に余裕がある(5~10mm程度)
⑤素材が柔らかいもの
⑥つま先が上げやすいもの
軽くて足が上げやすいもの、もしすり足になってもつま先が引っ掛かりにくいものを選ぶことで転倒する可能性を低くしましょう。
毎日使用する靴は日常生活に必ず影響します。
その影響を少しでも減らすために自分に合った靴を選択することで、転倒だけでなく体の不調も戻すことにもつながります。
靴を買い替えようと思っている方は、じっくりしっかり自分に合った靴を選んでくださいね。
参考資料
http://www.nosaka92.co.jp/study/
https://kansetsu-life.com/comm_rept/3_28.html
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