OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【健康】睡眠に関わる栄養素5選

【健康】睡眠に関わる栄養素5

f:id:ohashi-no-hanashi:20200714161552p:plain

良い睡眠を取ることが健康な体を作ることに繋がることはニュースなどでよく取り上げれていると思います。

運動や食事、寝具など様々な要因が睡眠に関わります。

今回はその中でも睡眠に必要な栄養について5つ挙げてみました。

 

 

 

ビタミンB6

ビタミンB6は補酵素であり、ミノ酸の代謝や、心を落ち着かせる働きのある神経伝達物質セロトニン、ギャバ、ドーパミン、アドレナリンなどの生成に深く関わっている大切なビタミンです。水溶性ビタミンなので、食事での摂取で過剰症の心配はほとんどありません

ビタミンB6が欠乏すると、身体がだるくなる・疲れやすくなる・湿疹や皮膚炎になる・口内炎、舌炎になる・イライラしたり気持ちが不安定になる・貧血が起こるなどの症状が出てきます。

 

ビタミンB12

ビタミンB12は細胞が分裂する時に不可欠な補酵素で、血液中の赤血球と結合し、酸素を運ぶ役割をしているヘモグロビンの合成を助ける効果があります。また、ビタミンB12には細胞の遺伝情報が詰まった核酸 (DNA・RNA)や、アミノ酸、たんぱく質の合成を助ける働きがあります。

3つ目の働きとして、脂質の合成や修復をする働きがあり、神経細胞内の表面にある脂質膜の合成にも関わります。ビタミンB12は脂肪成分と馴染みやすい構造を持っているので、脳に簡単に入り込むことができます。そして、健康的な姿に復元させる働きがあります。

 

GABA

リラックスをもたらす成分としてよく名前が出てくるのが“GABA”です。よくチョコレートで名前が出てきます。GABAは、体内にも存在する天然のアミノ酸の一種GABAの正式な名前は「γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)」。GABAは、体内で神経伝達物質として働き、ストレスを和らげて脳の興奮を鎮める効果がある成分です。体をリラックスさせる働きがあるため、安眠や血圧低下にも役立つと言われています。

ストレスや緊張が多く交感神経優位な状態が続く仕事の場合は、リラックス作用のあるGABAは、自律神経のバランスを整えることができると思います。

 

マグネシウム

マグネシウムは、気分を上げるドーパミン値の上昇にも役立つと言われており、偏頭痛で眠れない場合は、その緩和にも役立つとも言われているようです。

全体的にマグネシウムは体を鎮静させる効果があり、筋肉をリラックスさせるのに役立ち、抑制作用のあるGABAの機能を高めることができるので、不安感を低減する効果もあると言われています。

 

トリプトファン

幸せホルモンと言われるセロトニンは脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸のトリプトファンが必要と言われています。

ただトリプトファンは体内で生成できないため、食事から摂らなければなりません。食べ物から摂取したトリプトファンは、日中は脳内でセロトニンに変化し、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化。そのため、トリプトファンが不足すると、不眠症や睡眠の質の低下を引き起こす原因となります。また、トリプトファンは、糖質、たんぱく質、脂質を代謝・分解する上で必要なビタミンの合成も行います。

 

⑥その他 ~抹茶~

緑茶の旨味成分でアミノ酸の“テアニン”。このテアニンにはリラックス効果・ストレス軽減の効果があるとの事。抹茶にはテアニンが豊富に含まれおり、テアニンには気分をリラックスする働きや、睡眠の質を高める働きがあります。また、テアニンには、お茶に含まれるカフェインの働きを緩やかにする働きもあります。