OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【介護】排泄ケア~まずは水分摂取の重要性を知ろう~

排泄ケア

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<高齢者ケアの基本>

「水分」「食事」「排便」「運動」

⇒健康をつくりだす4つのポイント

 

排便について⇩

www.ohashi1212.com

 

基本のケア

水分:1日1500ml以上の水分補給
食事:1日1500kcalくらいの食事
排便:便秘の解消
運動:体を動かし、日常生活での活動性を引き上げる日中の離床

 

水分について

①水と身体の活動性
②意識レベル・意識水準への影響
③細胞への働き

 

体の中の水分量

幼児:80%
成人:60%(例:体重50㎏→総水分量30ℓ)
高齢者:50%(例:体重50㎏→総水分量25ℓ)

水の出入り
体外へ
尿:1500ml
不感蒸摂:700~1000ml
便:200~300ml

体内へ
水分:1500ml
食事:700~1000ml
燃焼水:200~300ml


水分が不足すると?(成人の場合)

水分欠乏率1%:のどの乾き
水分欠乏率2%:ぼんやりする、食欲が失われる。
水分欠乏率5%:運動機能の低下(特に持久力)、イライラする、感情が不安定
水分欠乏率6%:手足のふるえ、抑うつ症、頭痛、体温や脈拍・呼吸の上昇
水分欠乏率8%:呼吸困難、めまい、言葉がうまくしゃべれなくなる。
水分欠乏率10%:失神、血液濃縮および血液の減少、腎機能不全
水分欠乏率15%:飲み込みが困難、目の前が暗くなる、皮膚の感覚が悪くなる。
水分欠乏率20%:死亡

高齢者の場合
1~2%  ⇒  意識障害
2~3%  ⇒  発熱・循環機能に影響
5%     ⇒  運動機能(特に耐久性)低下
7%     ⇒  幻覚の出現
10%    ⇒  死亡


高齢者に多い脱水の症状

意識障害
夜間不眠・夜間せん妄
傾眠
便秘
発熱

<脱水が疑われた時のチェック>
①腋窩(わきの下)の乾き具合
②1日の水分摂取量のチェック
③検温
④皮膚の乾燥状態

 

夜間排尿回数が多いのは?

健康な高齢者の排尿回数
日中の排尿:6回(起床~就寝 一般的に6:00~21:00)
夜間の排尿:2回(就寝~翌朝起床 一般的に21:00~6:00)
頻尿の定義:日中9回以上、 夜間3回以上

 

排尿のメカニズム

① 水を飲む
水分は、口から胃を経て腸から吸収。
吸収した水分は血液を介して全身をめぐる。

②全身から腎臓へ ⇒ 血液循環
不要になった水分や老廃物が血液に溶けこんで腎臓へ。

③腎臓で濾過  ⇒ 腎機能
不要な水分・老廃物が腎臓で濾過され尿となる。

④腎臓から尿管へ
腎臓でつくられた尿は尿管を通って膀胱へ。

⑤膀胱で貯める
ある程度尿が溜まると、尿意をもよおす。

⑥尿道を通って排尿

 

●老化により、日中の血液循環は少なくなる

日中:重力の影響あり⇒腎血液量の低下⇒尿量低下⇒排尿回数低下
夜間:重力の影響なし⇒腎血液量の増加⇒尿量増加⇒排尿回数増加

日中は座っていたり立っていることで心臓のポンプ、筋肉のポンプ(下腿部)、腎臓活動量が低下して血液の流れに制限がでるが寝ることによって血液の動きが自由になります。

水分のケア(調節を行う):不眠の改善につながる
日中活動量↑:日中循環血量↑(水分貯留の軽減)、熟睡につながる。

 

認知症ケアと水分

~水は認知のはたらきに影響する~
記憶・見当識・言語
注意⇒集中、分散、継続
興味、関心、意欲
水分が不足すると意識障害がおこり身体活動性が低下する。

 

身体不調~多様な行動~

脱水:日内変動 - 午後・夕方・夜間
便秘:週内変動 - 「排便日」の異常
低体力、低栄養、低活動、急性の病気・けが⇒不快刺激
認知力そのものを高めるケア⇒水分、食事、排便、運動

 

 

2月の記事⇩

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