【健康】血糖値とその変化
血糖値は空腹時と食事後の値で変わります。
よく血液検査で食事を抜いてきてほしいと言われたり、検査前に食事を摂ったかどうかの確認が行われます。
それは血液に変化があるからです。
●血糖値とは何か
血糖値:血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度。
糖分は食事の中では、ご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれます。
炭水化物は、体の中で消化吸収、ブドウ糖(グルコース)に変わり、血液中に入って体のエネルギーになります。この血液中に入ったグルコースの濃度が血糖値となります。
そのため、空腹時と食後の血糖値は変化します。食後は体に糖分が入ってくるため自然と数値は上がります。
●血糖値が上昇する仕組み
<血糖値の変化>
①食事で血糖値が上昇
②すい臓からインスリンが分泌
③血糖値が抑えられる
※上限140 mg/dLを目安としてコントロール。
④食事後2時間程で、血糖値は70-110mg/dLに戻る。
しかし、糖尿病になると、インスリンの分泌の量が減少したり反応が悪いことで、食後2時間経過しても、血糖値が下がらない状態となります。
食後高血糖とは
空腹時の血糖値が正常範囲で、糖尿病ではない方でも食後に140 mg/dL以上に上昇することがあります。
食後に血糖値が上昇すると、細胞から有害な活性酸素が発生。この酵素が血管の動脈硬化を進行の原因となります。動脈硬化が進むと血管が詰まったり破裂する危険が高まります。
●血糖値を下げる食事や生活
食後の高血糖を防ぐにはどうすればいいのか?
まずは糖質が少しでもゆっくりと体に吸収される食事を摂ることが重要になってきます。
<グリセミック・インデックス>
判断基準の1つとして、GI(グリセミック・インデックス)という指標があるようです。
GIは、食材の炭水化物50gを摂取した時に、どれくらいのスピードで血糖値が上がるかを示した数値。
血糖値の上昇率が一番高いグルコースを100とした時の、血糖値の上昇率を数値で表します。
低いGIの食材
①魚介類
②豆類
③野菜類
④海藻類 が低GIです。
また麺類の中では、蕎麦のほうが低GI値であります。
※基準として、GI値55以下の食材を選ぶようにしましょう。
●血糖値が低いのも大問題
血糖値が低いのも大きな問題です。
血糖値が70mg/dL以下
血糖値が70mg/dL以下だと、交感神経が刺激されるようになります。
交感神経が刺激されることで、動悸や冷や汗、震え、嘔気などの症状が出ます。
血糖値が50mg/dL未満
血糖値が50mg/dL未満になると、脳や臓器に必要なエネルギー不足状態となります。
この状態になると、意識レベル低下、欠神・生あくびが多くなる、頭痛やめまいが起こります。
さらに血糖値が低下すると、痙攣や意識喪失などが起こります。
1年に1度は健康診断で血液検査をすると思います。その時、血糖値が通常よりも上下しているのであれば、少しでも食事や運動などに気を付けましょう。
また、血糖値が高いと血管へのダメージが大きくなります。血管の多い脳や心臓などへの負担も大きくなるので早めの対処が必要になります。少しでも気になる方は病院で相談しましょう。