OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

字を綺麗に描くには!?【情報】

字を綺麗に確認は?

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最近、字を書くことが減っていませんか?

自分はパソコンでの業務が多いので完全に減ってます。

しかし、書類にサインする際やメモ用紙に字を書くことがたまにあります。

そういう時に、字が下手になったなと実感してしまいます(笑)

特に?相手に伝えるために書くときは伝わるように書かないといけないですよね。

当たり前ですが(笑)

 

 

 

1.綺麗な字とは!?

まず綺麗な字とはどんな字を指すのでしょうか??

 

まっすぐな線が引ける。

②字のバランス、文章のバランスが取れている。

③書き手の個性が表れている。

 

※バランスの3原則 

 1)中心線が通っている

 2)上下左右の余白がそろっている。

 3)字配りがよい。

 


2.脳内で字を習得?

書字習得過程には、音や文字の形を理解するだけでなく、文字全体の線を空間的に正しく並べる能力を必要とする。

※手本の字を脳にインプットし各線を正しく継時的に書く必要がある。

 

<漢字と仮名の違い>

漢字:視覚からの情報で書いている。

仮名:漢字に比べ、聴覚から手の動きに情報を変えて書いている。

※難しい(笑)


イメージ(手本)は学校を卒業すると、手本を見て書く機会が減るため「手本」となる字を頭の中にイメージできなくなり、自分の書く字が脳のイメージに上書きされてしまう。

 

<六度法>

中国の歴史上に残る「名書」と呼ばれた作品を分析した結果、これらの書に当てはまる法則が発見される。それを「字形成正法」と名付けた。これは3つの基本原則がある。

この原則に基づき、文字の見栄えを改善させる技術を総称して「六度法」という。

 

①右上がり六度法

横の線(横画)を水平面に対して6~7°の角度で右上がりに引く技法。

 

②右下重心法

文字の右下部に重心をかける技法。これによって右上がり六度法とのバランスをとる。

 

③等間隔法

同じ方向に向かう点画の間隔を等しくする技法

 

<どんな姿勢・手の型>

やはり字を書くときの姿勢にも気を付けなければいけない。

①体が崩れないようにまっすぐ座る(正中位で座る)

②字は体の中央で書く

③しっかりと鉛筆を固定するために小指は机に着ける(手を浮かして書かない)

円を描くように手を動かす(円運動)

 

⑤母指・示指(鉛筆を持つ指)を上手く調節することができる

 

<上記のことができるようになると>

書字動作が円滑になり枠にあった大きさの文字が書けるようなる‼

上下左右のバランスが安定するようになる‼

 

3.まとめ

<書く際に問題になる点>

授業中の板書など早さを求められる時に、書字動作の速度が上がるにつれ円運動がより高度になる。するとより安定した動きの獲得が求められ字がくずれてしまう

六度法の原則を用いて各パーツの書き方(はね、そり、しんにょうなど)が改善されても、授業中やテストなど早さを求められる場面では、文字のバランスを意識することがが難しい

 

丁寧な文字を書くときには、上記の「きれいな文字」のポイントを意識しながら書くと良い。また速度が必要な場合は手を机に固定して、安定した書を書けるように意識することが大切である。

 
学校の授業や職場など、日常的な場面で理想的な手の形ができない。
六度法による見栄えの良い字が書けないなど、場面によって意識できないことも考えられる

単純な反復練習だけでなく「きれいに書く」という、実践的な履歴書や職場での書類の場面を想定した実践練習を実施することで、本人のモチベーションを引き出すことができるかもしれない。