年齢、性別関係なく便秘に悩まされる人は多いと思います。
運動や薬などいろんな方法をとって出そうとするけど、なかなか出ない…
ほんと嫌になりますよね💦
1.便ができるまで
食べ物は口から入って 噛み砕かれ
食道→胃→ 十二指腸→ 小腸→大腸へ
<便ができる仕組み>
大腸の長さは約1.5メートルほど
小腸の長さは約6メートルほど
便は
上状結腸→横状結腸→下状結腸→S状結腸→直腸→肛門
から排出。
肛門に近づけば近づくほど水分が吸収され固い便になる。
<小腸と大腸の役割>
【小腸】
胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解
栄養分の吸収
【大腸】
小腸で吸収されなかった水分を吸収
不要なものを固形の便として肛門から排出
2.便秘とは何か?
①食事性便秘
<特徴>
便量が少ない
排便後に残留感がある
排便回数が少ない
繊維の少ない偏った食事や少食
直壁の刺激が起こりにくい。
<改善法>
●食事を規則正しくとる。
●繊維の多い野菜や果物をとる。
②習慣性(直腸性) 便秘
<特徴>
度重なる便意の抑制
下剤や浣腸の誤用、乱用 (機能性便秘の大部分を占め、女性に多い)
直腸の感受性が低下し、糞便が送られても直腸が吸収しにくく、便意が起こりにくい
<改善法>
●朝食を十分とる。
●朝にトイレタイムの時間的ゆとりを持つように心掛ける。
(忙しさに紛れて便意をこらえないこと)
③弛緩性便秘
<特徴>
大腸の緊張低下、運動の鈍化(腸内容の通過が遅れ、水分を余計に吸収)。
腹筋力の衰え。(排便時の腹圧がかかりにくい)
老人や無力体質者・長期療養者・出産後の女性に多い
<改善法>
●繊維の多い食物をとる。
●適度な運動をする。
④痙攣性便秘
<特徴>
ストレスや自律神経のアンバランス、特に副交感神経の過緊張により起こる。
しばしば下痢と交互に起こる。
結腸に痙攣が起こることで腸狭くなり便の通過が妨げらる。そのため、直腸に入るのに時間がかかる。
<改善法>
●精神面での余裕(ゆとりをもった生活) 。
●香辛料・繊維の多い食物は避ける。
3.便秘の予防と治療
①生活習慣の改善
②食事
③温罨法 (おんあんぼう)
④腹部マッサージ
①生活習慣の改善
☆ 排便を習慣づける
☆ 排便を我慢しない
☆ 排便環境を整える(プライバシーの保護・換気に気を付ける)
☆ 水分摂取を心掛ける(1500ml 摂る)
☆ 規則的な生活を行う
☆ ストレスを溜めない
②食事
☆ 規則正しい食生活を心掛ける
☆ 朝食を食べる
☆ 朝、冷茶、牛乳などで腸を刺激する
☆ 水分摂取を心掛ける(1500ml摂る)
☆ ココア、粉茶も便秘に効果あり
③温罨法
<湿性温罨法>
湿性温罨法はタオルや布にお湯を浸して患部を温めるものから、温湿布、温パップなどを使う。
<乾性温罨法>
湯たんぽ、カイロ、電気毛布、電気あんかなどを使って温めます。
④腹部マッサージ
①大腸の蠕動運動の方向に沿って「の」の字 を描く。
へその下→右下腹部→へその上→左下腹部の順に時計回り
掌1~2㎝くらい沈む程度の力加減で軽く押すように。
回数はゆっくり10回程度。
②左の腸骨からやや内側にあるS状結腸を手の平や親指の根元でゆっくり10回押す
※①②を状態に合わせて1~2セット行う
※お腹を温めるのも効果的