【文献に独り言】漢方と脳卒中リハビリテーション医療
【文献】漢方と脳卒中リハビリテーション医療
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/55/12/55_55.968/_pdf
●文献引用①
西洋医学的治療では、脳卒中後の疲労感を改善する治療法の1つに、漢方薬、特に補中益気湯などの「補剤」の適応となる。「補剤」は、疲労感の改善が知られており、活動量が増加・筋肉量低下や身体機能低下の予防。
補気(ほき)作用とは、抗うつ作用を含むものと考えられる。
≪独り言≫
病院でも漢方に詳しい先生は漢方を補剤として出して下さる方も多くなってきたような気がします。
よく出てるのは、“抑肝散”ですかね。この漢方は飲んでる方が多い印象。
●文献引用②
フレイル・サルコペニアに対する西洋医学的アプローチは、ポリファーマシーにつながりやすく、漢方薬を処方することで処方薬剤数が減り、ポリファーマシーを避けることが可能。
≪独り言≫
ポリファーマシーって何???
「ポリファーマシー」は、「Poly」+「Pharmacy」で多くの薬という意味。多くの薬を服用することにより副作用などの有害事象を起こす。ことらしいです。
まだまだ知らない言葉が沢山ありますね。それもこれって結構問題になってることだし、今後も薬の調整が出来ず、いろんな薬を飲んでしまう高齢者が増える可能性は高いですし・・・。
●文献引用③
不眠に対する西洋薬(ベンゾジアゼピン系睡眠薬)の乱用と依存性を危惧。できれば、漢方薬だけで良質な睡眠が得られることが理想。西洋薬と併用して十分な睡眠が得られれば…。抑肝散加陳皮半夏と帰脾湯を処方して、不穏状態が改善した経験も。現在使われている漢方薬の多くは、さまざまな生薬の組み合わせの歴史的淘汰を勝ち抜いた安全かつ効果が保証されている薬。≪独り言≫
最近見たYouTubeで東洋医学から西洋医学に変わったのはGTQの陰謀。西洋医学が日本をダメにした。って言ってたけど、どちらかを悪にするのは正直おかしいと思う。結局はバランス。特に漢方は市販で買えるものも多いし、陰謀論ばかり信じる人は自分で調べて自分で行動してから色々と言って欲しいなぁ。
●文献引用④
神経過敏、神経症、不眠に対する柴胡桂枝乾姜湯柴胡剤の中で最も虚証向けの漢方薬である柴胡桂枝乾姜湯は、顔色がすぐれず、疲労倦怠感があり、不眠などの精神神経症状を伴う場合に処方。構成生薬に、栝楼根、牡蛎が入っているのが特徴。栝楼根は、潤肺、止渇、排膿の効能があり、微熱、盗汗や乾燥性の咳嗽や痰、口渇に対して用いられる。牡蛎は精神を安定させる。
≪独り言≫
柴胡桂枝乾姜湯は半年くらい飲んでたけど自分にはあまり効果が無かったなぁ、不眠に効果があると期待したものの・・・。漢方は効果が出るまでに時間がかかると言われているけど、半年飲んで寝付きすら良くならなかったから止めちゃった。
●まとめ
漢方は基礎研究も膨大でエビデンスも高いと思うので、この文献に書かれている通り、西洋薬と併用してその人に合った飲み方ができればもっと日本の医療・福祉も良くなっていくと思う。でもよく言われる医療の利権とか陰謀論とか言われてるから、反漢方とかいう人も出てくるのかなぁ。やっぱり何事も1つの情報に惑わされることなく、いろんな意見を聞くべき。