【情報】生理
女性が月に1度経験するもの”生理”。
人によって症状が軽い人から動けなくなるくらいになる人とそれぞれです。
毎月悩んでる人もいますから、男性は女性と付き合うのであれば、少しでも理解する必要があると思います。
●女性の身体のしくみ
男性と違う生殖器を持ち、妊娠・出産という大切な役割を果たす機能をもった女性の身体。
「産める身体」のためにデリケートで複雑。自分や相手の身体の仕組みを知ることで、症状の緩和や病気の予防などもできるようになります。一生自分と付き合っていく必要があるので知ることは重要です。
●生理周期と体の変化
女性の体のリズムをつくる2つのホルモン
生理のリズムは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンの分泌があります。
一般的に生理周期は約4週間(28~30日)を1サイクル。生理が始まってからおよそ14日目に「排卵」。ホルモンの影響で女性の身体や心の状態は4つの時期を繰り返します。
生理中(1週目・低温期)
黄体ホルモンの分泌が少なくなることにより、体温が下がり血液循環も悪くなります。
生理痛、頭痛や胃痛、生理の出血により貧血気味になるなどの症状が出る方もいます。生理が終わりに近づくと卵胞ホルモンの分泌が始まり、症状も収まってきます。
生理後(2週目・低温期)
卵胞ホルモンの分泌が高まり、肌や髪を作り、心身ともに体調がよくなる時期。卵胞ホルモンは排卵の準備します。
排卵後の調整期(3週目・高温期)
黄体ホルモンの分泌が高まって子宮が動き始め、下腹部の不快感や違和感を感じる時期。心身ともテンションは高まります。しかし、黄体ホルモンは精神に不安定感にするホルモンでもあるため、デリケートな時期でもあります。
生理前の不調期(4週目・高温期)
黄体ホルモンの影響が強く現れる時期。
体温の上昇やむくみ、便秘、肩こり、頭痛など身体的な不調に悩まされます。また、精神的にもイライラや不安感がつのり一番、不安定になる時期でもあります。
●正常な生理、異常な生理
正常な生理
周期は25~38日間。ずれがあっても予定日の前後2~5日程度なら正常。ストレスで1週間ぐらいずれることも。生理の期間は3~7日間。
生理痛はいつもの日常生活が送れ、市販の鎮痛薬でやわらぐ程度なら心配はないようです。
異常な生理
頻発月経:1カ月に2回、3回と生理がある状態。
まず基礎体温をつけ排卵があるかを調べる。
ホルモン治療が必要ですが、頻発月経はホルモンバランスの崩れる更年期に近い女性に多く、生理ではなく不正出血の場合も。早めに受診を。
排卵がない(無排卵性頻発月経)
排卵はあるが卵胞期(低温期)が短く、生理から排卵までの期間が短い(卵胞期短縮頻発月経)
排卵後から次の生理開始までの高温期が短い(黄体機能不全型頻発月経)
希発月経
成熟期の女性で周期が39日以上と長過ぎる生理。
排卵があればそれほど問題はありませんが、ない場合は不妊症や無月経の原因にも。
過多月経
生理の期間が8日間以上続いたり、眠るのが怖いほどの量やレバー状の大きなかたまりが出る生理。
ホルモンバランスの崩れや子宮筋腫、子宮腺筋症などの可能性も。
過少月経
出血して3日以内で月経が終わったり、2日目でナプキンの交換が必要ないほどの少量の場合、無月経の前兆症状の場合も。
●女性の身体の変化
今回は主に更年期からを記載。
人は歳を重ねていくと身体も変化します。特に女性ホルモンの分泌量やその働きが年齢とともに変わり、更に閉経に向かうことで変化が大きくなります。
更年期(40代半ば~50代半ば)
卵巣の働きが徐々に衰え、女性ホルモンの分泌量が少なくなる一方で、卵巣を刺激するホルモンが過剰に分泌。ホルモンバランスがくずれ、更年期障害といわれるさまざまな不調や症状があらわれます。個人差はありますがやがて閉経を迎えます。
老年期(60歳ごろ~)
女性ホルモンの分泌は完全に停止、生殖器や卵巣も萎縮していきます。身体は丸みを失います。ただし、脳や神経は身体ほど急激には衰えず、判断力や創造力に磨きをかけることもできます。