【健康】男性ホルモン~男性らしさ、その源!?~
●加齢による男性ホルモンの低下
更年期障害とは「40代以降の男女の性ホルモン分泌量の低下が原因となる自律神経失調症に似た症候群」のこと。
男性の場合、“LOH症候群”と呼ばれており、テストステロン(男性ホルモン)の分泌量が減ることなどが原因と考えられる。
<テストステロンの役割>
・骨格や筋肉の成長促進
・性欲・性衝動の亢進
・脳や精神面への影響 など
分泌の最盛期は20代。加齢とともにその量が減ってくると、精力が落ちたり、じっとしていても汗が出たりと、さまざまな心身の不調が起きる。
●テストステロンの量はみんな違う
①テストステロンが多い人
・縄張り意識や仲間意識が強くなる傾向。
・社会とのつながりも強くなる。
・人の意見に耳を傾けない人が多い(共感力が低い)。
②テストステロンが少ない人
・共感力の高い人が多い。
・結果的に他人のことを考えすぎる。
男性の更年期障害には女性のように閉経前後といった目安がなく、人によっては長く苦しむケースもある。また、放置するとうつ病や心筋梗塞、骨粗鬆症などのリスクも高まる。
●更年期障害の症状
【身体面】
精力低下、多汗、勃起障害・性機能低下、筋力低下、筋肉痛、ほてり、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿、肥満など
【精神面】
集中力や記憶力の低下、無気力、不安感、頭のもやもや感、イライラ感、うつ、疲労感など
<男性の更年期障害の特徴>
・性欲が減った
・パワー不足だと感じる
・やる気が出ない
・集中力が続かない
・体毛が薄くなった
・身長が縮んだ
・気分がふさぎがち、もしくはイライラしがち
・勃起力が弱くなった
・疲れやすくなった
・実務能力が落ちたように感じる
●治療はあるのか!?
①注射
血液中のテストステロン値が低く、心身の不調が著しい場合は、男性ホルモン補充療法を行うことがあります。ただ、これは前立腺がんや肝臓病、腎臓病、心臓病などがある場合は、症状悪化の可能性があるため実施することができません。また、男性ホルモンは血液を作る役割もあるため、投与量が多くなると多血症を引き起こすこともあるため注意が必要です。
②薬・生活習慣
症状によってですが、その症状に合った薬を使うこともあります。
男性の更年期障害の改善・予防のためには、テストステロンを増やす必要があります。心がけ次第で分泌量を増やすことできるため、生活習慣も見直していく。
③挑戦する・運動する
競い合い、自分を高めようとすることで、テストステロンの分泌が分泌されます。スポーツやゲームを楽しむ、趣味が芸術系ならコンクールなどに挑戦するなど刺激になりそうなものに行っていくのも良いとされています。
適度な運動もテストステロンの分泌を促します。定期的な筋トレやウォーキングなどが良いとされ、なるべく使わず階段を昇り降りも良いです。
④睡眠の質を上げる
テストステロンは眠っている間に分泌されるため、“睡眠”が大切です。
・寝る直前までスマートフォンを使わない(ブルーライトは眠りを浅くする)
・アルコールの摂りすぎも熟睡を妨げる。
・パジャマを着る。 など
⑤ストレスをためない
<自分なりのストレス解消法を見つける>
・ぬるめのお湯にゆったり浸かる。
・好きな音楽を聴く
・気の合う仲間との時間を楽しむ など
・孤独にならない
ひとりで過ごしていると、テストステロンは減ります。趣味仲間と交流するなどして、刺激を受ける機会を作ることが重要になります。