OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【情報】汗も~いつまでこの暑さは続くのか・・・~  

【情報】汗も

f:id:ohashi-no-hanashi:20200818101126p:plain

 

 

 

 

汗もの人が増えている!?

梅雨明けも遅く8月は猛暑続きで40度を超えることもあった今年。

マスクもしているせいか熱中症だけでなく大量の汗のせいで“汗も”になる人も増加してきているそうです。

日本の夏といえば“高温多湿”汗をかきやすい環境であり、少し外を歩くだけで数分で汗だくになります。

この暑さで汗をよくかく状態が続くと「汗も」による皮膚トラブルが起こりやすくなります。

汗もは、高温環境下で長時間仕事する人や、肉体労働をする人に多いと言われていました。しかし、近年の猛暑で職業に関係なく増えているようです。

 

●原因と出来やすい部位

人間が汗をかくのは、体温が上昇しすぎないように汗を出しその気化熱で体温を下げるために出ます。そのため、発汗は体の防衛本能であり、とても重要な反応です。

しかし、汗が出続けることで、汗による排泄物が汗管に詰まり表皮内に留まってしまう状態になり、皮膚に炎症を起こることがあります。これが“汗も”となります。

汗もには種類があるようで、その1つを紅色汗疹と言います。

※紅色汗疹:赤いブツブツができ痒みを伴う。

<あせもの出来やすい場所>

①首回り:シャツの襟が密着しやすいため(男性に多い)。

②脇や胸の下:下着が密着するため(女性に多い)。

③お腹まわり:ベルトや下着で締めつけられるため。

④肘の内側(関節部分)

⑤足のつけ根        など

大人の汗もは子どもに比べて傷痕が残りやすく、重症化してしまうと色素沈着などで痕が残ってしまう場合もあります。

 

●出来たときの対処法

汗もが出来た場合、まずはそれ以上症状が悪化しないに対処する必要があります。

①環境

例えば、就寝中にエアコンを切ったり、温度を上げる人もいるみたいですが、室温が高いところで寝ていると汗をかきやすく、汗もが悪化する恐れがあります。

汗もの部分を無意識のうちにかいて皮膚を傷つけてしまうことで細菌感染を起こし化膿を引き起こすことも

汗もが治るまでは、エアコンを利用して汗をなるべくかかないような環境づくりをしていきましょう。

また、熱い湯船も汗もには良くありません。入浴は清潔を保つために必要ですが、38度程度のお湯で入浴かシャワーで、なるべく患部を擦らないようにしましょう。

②食生活

辛い物やアルコールは代謝は良くなりますが、体温を上昇させて汗もかきやすくなってしまい痒みが増してしまいます。

 

●汗もの予防策・治療

汗もを予防するためには、肌を清潔に保つことが基本になります。

かいた汗をすぐに洗い流すことができれば良いのですが、日本での生活で日中に何度もシャワーを浴びることは難しいです。

<肌を清潔に保つ方法>

・汗をかいたらタオルなどでこまめに拭き取る(タオルは濡らしてかたく絞ったものが良い)。

・外出時は、汗を拭くため顔・体などを拭くウェットティッシュを用意すると良い。

・汗で濡れてしまってもいいように、着替えの衣類を用意しておく。

・帰宅したら、なるべく早く入浴して汗を洗い流す。

・肌に密着する衣類(下着など)は、吸汗速乾性のものなどべたつきにくいものを素材を選ぶ。

また、汗もを早く治すためには、炎症を鎮める効果のあるステロイド剤を塗るのが良いと言われています。

かきむしってしまった場合は、細菌感染を抑えるために、抗生物質を配合したステロイド外用剤を使用すると良いようです。

市販のステロイド外用剤もよいですが、早めに医療機関を受診をお願いします。