急性アルコール中毒
この時期が来ました‼
忘年会、お正月、新年会‼
お酒を飲む機会が増える時期です。
皆さん飲みすぎには注意です、最悪の場合は…。
1.アルコール中毒の実態
搬送者は増加傾向??
急性アルコール中毒で病院へ搬送される人は、東京都内で1万人を超えているそうです。
その数は年々減るどころか、むしろ増加傾向にあるようです。
飲んでないとやってられない気持ちはわかりますが飲みすぎはダメです💦
イベントの多い月は搬送人数が増える。
忘年会やクリスマス、新年会のある12月~1月が一番多く、花見や歓迎会などが行われる4月、花火やビアガーデンなどイベントの多く暑い季節の7月・8月に多くなる傾向。
年代別では20代、30代が多い。
2.中毒のメカニズム
①「イッキ飲み」のように短時間で大量のお酒を飲んでしまう。
②肝臓でのアルコール代謝が追いつかなくなり、血液の中にアルコールが増える。
③その結果アルコール血中濃度が急上昇し「昏睡期」の状態に進んでしまいます。
※昏睡期の状態では、意識が混濁し、呼吸麻痺や吐いたものがノドに詰まることで、死に至るケースもあります。
※特にお酒に弱い人は、少量のアルコールでも危険な状態になるので、注意が必要です。
3.急性アルコール中毒の症状・行動
以下の症状。行動は急性アルコール中毒の危険性があります‼
・意識の混濁、昏睡、血圧の低下、呼吸の抑制、失禁
・悪酔い
※悪酔いの症状には個人差もあるが、一般的にいわれているのが、頭痛、吐き気、嘔吐、イライラ、寒気、気分の落ち込みなど。
・顔面や全身のはっきりとした紅潮・灼熱感、発汗
・動悸、呼吸困難、胸痛、低血圧
・頭痛、不穏、めまい、目のかすみ
・嘔気・嘔吐、口渇
・脱力、低血圧、起立性低血圧(急に座ったり立ち上がったりしたときに起こる失神)
など
・記憶の抜け落ち(ブラックアウト)
・泥酔中の失態について後で思い出せない
<アルコール性低血糖>
18時間以上の何も食べていない状態の後に大量の飲酒をすると、低血糖が起こる。
他にも、筋肉の壊死や胃の出血による吐血、転倒によるケガや事故が起きてしまう可能性もあります。
4.救護方法・対応法
①一人にしない。
②衣服を緩めて楽にする。
③体温低下を防ぐために毛布など暖かさを保つ。
④吐物による窒息を防ぐため、横向きに寝かせる。
⑤吐きそうになったら、横向きの状態で吐かせる。
吐けば酔いが覚めて状態が改善するという考え方はやめましょう。酔いつぶれた人を無理に吐かせようとすると吐物が逆流してのどに詰まり窒息する可能性があります。
意識が低下している場合は無理に吐かせないようにしましょう。
参考文献
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-001.html