ノロウイルス
インフルエンザに並んで冬に流行るのがノロウイルスです。
自分はまだ罹ったことはありませんが、罹った方に聞くと上から下からで本当に辛いと
聞きます。そのくらい大変なノロウイルスについてまとめてみました。
1.ノロウイルスとは
感染性胃腸炎、よく聞くのは胃腸風邪の代表的なウイルスと認識されています。
2002年に国際ウイルス学会でノロウィルスと命名されたそう。
予後は良好と言われていますが、高齢者など免疫力が低下した患者は致死的な経過をたどることも。
2.感染経路
感染経路は経口感染です!!
様々な経路から口の中にウィルスが入ることによって感染。感染力は強くごくわずかであっても多くの人を発症してしまいます。
①感染している貝類を、生食あるいは十分な加熱調理せずに食べた場合。
②感染者が、十分な手洗いを行わずに調理を行ったものを食べた場合。
③感染者の吐物・糞便からの飛沫が飛び散り、それが付着している場所に触り食事をした場合。
共同生活を行う場で人と人との接触による直接感染。
潜伏期間: 1~2日
症状が継続する期間:1~2日
症状消失後、糞便中にウイルスが排出される期間:3~7日
一年中見られるが、特に11月より増加し始め、1~2月が発生のピークに。
3.症状
<主症状>
①嘔気
②嘔吐
③下痢
<随伴症状>
・腹痛
・頭痛
・発熱
・悪寒
・筋肉痛
・咽頭痛
4.予防・感染対策
①調理と配膳
調理の前後に流水・石鹸(液体の方がよい)を使用し、手洗いをしっかりと行う。
貝類は中心温度85度で、1分以上加熱する。貝類を料理したまな板や包丁はすぐに熱湯消毒する。
食事を配膳する際にも手洗いをする。
②嘔吐物・下痢便の処理
<処理>
嘔吐物や下痢便の処理をする前に、処理に当たる人以外を3m以上遠ざける。
放っておくと感染は広がってしまう可能性があるため、早く処理する必要がある。
<方法>
マスク・手袋をしっかりと着用し、雑巾・タオル等で嘔吐物・下痢便をしっかりと拭き取る。
その後うすめた塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)(200ppm以上)で嘔吐物や下痢便のあった場所を中心に広めに消毒する。
拭き取った雑巾・タオルはビニール袋に入れ密封し捨てる。
ノロウイルスはとても感染しやすいがウイルスです。そのため家族など周囲にも感染させてしまう事もあります。
そのため罹った家族がいればしっかりと二次感染予防をしましょう。