猫とコロナウイルス
うちでも猫を飼っています。かわいいです。
キジトラ柄なんですが凄く人懐っこいです。
コロナウイルス関連のことを調べていたら、
猫とも関係のある記事を見つけたため調べてみました。
●猫コロナウイルスって何?
猫コロナウイルス(Feline coronavirus: FCoV)
コロナウイルスは、犬・猫など多くの動物にみられますが、病原性は低いウイルスです。しかし、コロナウイルスにも病原性が高く、死亡率も高くなる種類もあります。
2003年、東南アジアで感染が拡がったSARS、今回の猫コロナウイルスとSARSは関連はないとの報告があるようです。
猫コロナウイルス(FCoV)
猫コロナウイルスはⅠ型、Ⅱ型に分かれています。さらにそれぞれ2つのバイオタイプに分かれます。
①猫腸コロナウイルス(FECV)
②猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)
この2つは非常に似ているため検査で区別することが困難。
猫伝染性腹膜炎ウイルスに関しては、非常に致死性の高いウイルス。
●猫コロナウイルスの感染経路
猫コロナウイルスの感染経路はしっかりとした経路は分かっていないようですが、糞便や唾液中のウイルスが口や鼻を介して感染すると考えられています。
致死率が高い猫伝染性腹膜炎ウイルスは感染力は弱く、今のところ猫から猫への感染はないと考えられているようです。
現在、この猫伝染性腹膜炎ウイルスは、猫腸コロナウイルスに感染した猫の体内で、ウイルスが突然変異を起こし発症すると言われています。
●猫伝染性腹膜炎の症状
猫伝染性腹膜炎の症状には・・・
①ウェットタイプ
②ドライタイプ の2つがある。
発熱や食欲低下などが見られるようですが、治療への反応が悪く、発症から早くて数日から数ヶ月で亡くなる致死率の高い病気です。
① ウェットタイプ
感染した猫の大部分が、このタイプの症状だと言われています。
・体重減少・活動量の減退・発熱など
・腹部や胸部に水が溜まる(腹水、胸水)
・腹水や胸水で肺を圧迫し呼吸困難を起こす など
※症状が見られてから2か月以内に無くなることが多い。
② ドライタイプ
・体重減少、活動量の減退、発熱等
・ぶどう膜炎や虹彩炎など
・脳の炎症(麻痺やけいれんなどが起こる)
・腎臓や肝臓・腸にも異常が現れる
※やや慢性的な経過をたどる傾向。このタイプも致死率が高い。
●検査・費用
<検査は2つ>
①抗体検査:血液中の抗体を調べる検査。
②PCR検査:血液や糞便中のウイルスを検出する遺伝子検査(PCR検査)
2つの検査は、院内検査では難しいため、血液や糞便などを検査センターへ送って検査。腹膜炎が疑われる場合は、腹水などの水を遺伝子検査で調べることも。
この2つの検査でウイルスの区別をすることはできません。
猫伝染性腹膜炎が疑われる場合は、レントゲン検査、エコー検査を実施。胸水や腹水が溜まっている場合は抜去処置なども行います。
参考資料
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/1279.html