年を取るということ
誰でも年は取ります。加齢による変化の特徴は何でしょうか?
低下しない機能もあるありますし、個人差も大きいです。
1.高齢者の特徴を考えよう
外見の特徴は??(若い時に比べ)
加齢による変化をあげてみます。
①高齢者の身体的特徴
<加齢に伴う変化>
脳萎縮と脳重量の減少
神経細胞、神経線維数の減少
胸郭を形成する支持組織の弾性低下
肺活量の減少
<身体構成分の変化>
脂肪以外の身体構成分の減少(筋肉量など)
脂肪の増加
血漿量の減少
<排泄の変化>
頻尿:排尿回数が1日8~9回以上
夜間頻尿:就寝中排尿が2~3回以上
切迫性尿失禁:急に激しい尿意が起こり、頻尿を伴うことが多い。
溢流性尿失禁:尿が溜まりすぎ、あふれ出る。排尿困難をしばしば伴う。
腹圧性尿失禁:咳やくしゃみをするなど、腹圧が高まった時に尿があふれる
機能性尿失禁:尿路系に問題はないが知的機能の低下や麻痺などによる身体機能低下のために起こる失禁
2.女性特有の加齢変化
女性ホルモンの一種である「エストロゲン」。
<健康面>
エストロゲンとは・・・
①卵子の成長、排卵を促す
②皮膚の生成(うるおいのある肌をつくる)
③骨や血管の健康を維持する
エストロゲン不足になると・・・
・乳がん
・更年期障害
・骨粗鬆症
の原因となると言われています。
<精神面>
エストロゲンは、セロトニン神経系の働きに関与すると言われています。
そのため、エストロゲン不足になると不安感など精神的に不安定となることもあり、”うつ病”の原因にもなりえます。
3.更年期の症状
<高齢期の知能>
流動性知能:新しいものを学習 新しいことを記憶する 新しい環境に適応するの低下
結晶性知能:知識の集積 常識 判断 技術 過去の記憶の保持向上
<高齢者の心理・精神的特徴>
国によって変化はあるか?
悲観的・肯定(楽観)的になるのか?
色々な高齢者がいますが、 違いはどんな背景があるのでしょうか?
①否定的な心理背景…
『衰えること』『失っていくこと』
・子どもの自立に伴う喪失感
・勤め先や職業からの引退
・経済力の低下
・社会との交流の減少=社会的な衰退と損失
・体の機能の衰え
・健康を損ないやすくなる
・高齢による配偶者との死別=生物的な衰退と損失
⇒悪く作用すると、生きる意欲を失ってしまうほど落ち込むことも。
肯定的な心理背景…
『人生経験の自信と深み』
・ これまで成し遂げてきた人生の積み重ねにより得た到達感や充実感
・ 豊かな人生経験を重ねたことによる思慮深さ、寛容さ、忍耐力、生活の知恵、伝統的な技術の習得
⇒深みのある思考や性格、固有の能力などを身につけている。
老いをどう自覚していくか…
老いの自覚(老性自覚)から始まるとされる
①身体面要因
老眼・難聴・筋力低下・閉経 性欲減退・易疲労性など
②精神的 要因
記憶力減退・好奇心衰退 気力の衰えなど
③環境・社会的要因
定年退職、子供の結婚 配偶者の死・孫の誕生
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