OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【介護】脱水を考える

脱水

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脱水は誰でもやりやすい身近な状態です。

特に高齢者は脱水になりやすいと言われています。

それはなぜか??

まとめてみました。

 

 

脱水とは?

● 脱水の症状

意識障害
夜間不眠・夜間せん妄
傾眠
便秘
発熱

 

<脱水が疑われた時のチェック>

①腋窩(わきの下)の乾き具合
②1日の水分摂取量のチェック
③検温
④皮膚の乾燥状態

 

排泄ケア(水分の重要性)はこちら⇩

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高齢者は何で脱水になりやすいの?

筋肉が少ないから

体の中で水分を多く貯蓄している場所は”筋肉”なんです。

その筋肉が少ないということは体に水分を貯蓄できないということ。

特に栄養が足りずに細見の高齢者や寝たきりでいる高齢者は筋肉が少なくなるため特に注意が必要にです。

 

体全体の感覚低下

年を取っていくとだんだんと体の感覚機能が低下していきます。

特に認知症になると水分の渇きが上手く訴えられなくなってしまったり、水分が足りないのにそれに気づかない(気づけない)ということがあります。

現場では”夜にトイレに行きたくないから水分を控える””周りに迷惑をかけたくない”などの理由から水分量が減ってしまっている人もいます。

 

腎臓の機能低下

高齢化により低下するのが”腎臓”です。

腎機能が低下すると老廃物の排泄が低下してしまいます。

尿として老廃物を外に出すには水分が多く必要です。そのため水分が多く取らないと老廃物を外に出すことができません。

しかし、尿ばかりたくさん出してしまうと体の水分が減ってしまい(排泄量ばかり増えると)、脱水になってしまいます。

 

薬の作用

③の腎機能などの内臓に関係しますが、高齢化により代謝機能が低下してしまいす。その結果、薬の影響を受けやすくなります。

薬などを含め毒素などを分解してくれる機能を持つのが”肝臓”(消化管粘膜、肺、腎臓などでも分解されます)

でも肝臓・腎臓ともに内臓の機能低下により、代謝機能の低下してしまいます。

特に”利尿作用を持つ薬”に大きく影響を受け、排泄量(尿)が増え、体の水分量が減ってしまい脱水に繋がります。

※利尿薬:心不全や高血圧の方によく使用されます。

 

食事量の低下

水分だけでなく、食事からも水分は取れます。

でも、高齢化によりその食事量も減ってしまうのため脱水に繋がりかねません。

水分量だけでなく、食事量を把握することもで脱水を防ぐ1つとなります。

 

おまけ

水分補給で良いとされている飲料の中で、スポーツドリンク(ポカリスエットやアクエリアス)がありますが、もうひとつ有名なのが”OS-1”です。

OS-1は、電解質と糖質の配合バランスを考慮した経口補水液です。

ちなみに栄養分の違いから、ナトリウム量から考えると風邪の時はポカリ栄養補給や運動の時にはアクエリアスがおすすめとのこと。

 

参考資料

経口補水液オーエスワン(OS-1)|大塚製薬工場

https://matome.naver.jp/odai/2140827772069357101

 

 

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