興味関心チェックリスト~困った時はこれを使え!?~
興味関心チェックリストを使ったことはありますか?
まずその存在さえ知らなかった人も居れば、知ってたけど使う時間がないなどの意見が多いかと思います。
このチェックリストは上手く利用りようすると利用者さんや患者さんの思いを引き出すきっかけになることがあります。
ぜひ用紙だけでも見てもらえるとうれしいです。
⇩興味関心チェックシートの用紙⇩
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/23792/6/07.pdf?20190617105520
●興味関心チェックリストの項目
このシートを活用することで、漠然とした本人が望む作業について的を絞ることができることがあります。
ADLやIADLについて基本項目として聞き取ることができます。
①本人が好きな趣味・役割、やりたいことや思っていることなど「興味・関心チェックリスト」の記載のある各項目について聞き取り・チェックをしていきます。。
<3つのチェック項目>
「している」:リストを示しながら「これらの作業について、現在しているもの。
「してみたい」:過去にしていたがしてみたい・してみたいができないと思ってしていないもの。
「興味がある」:する・しないに関わらず興味があるもの。
②チェックがあった項目について、いつ・どこで・誰と・どんなふうに・どの程度 「しているのか」「してみたい」のかを確認する。興味があると回答のあった項目については、どのように興味があるのか、どのような条件であれば実施するのか確認する。
③回答のあった項目をもとに、作業聞き取りシートの目標を本人とともに決定し、実行度、満足度、達成の可能性の有無を記入する。
興味関心チェックリストは、「したいことがない」とか具体的な作業が思い浮かばず「今のままでいい」と言われる方に対し、具体的な作業リストを提示することで、やりたいことをイメージしやすくなります。1つ1つ具体的な生活行為を確認していくことでやりたいことの発見の手助けになると思います。
●興味関心チェックリストの使い方
①チェックしている項目に着目する
チェックしている一つ一つの項目にその方の生活や趣味嗜好、思いなどを見出すことができます。その中で、チェックリストにない項目や、その生い立ち、ニーズをなど普段では聞けないことを聞くこともできるかもしれません。ただ淡々とチェックするのではなくその人を知るために使用することを目的にしましょう。
②実践してみる
チェックしただけでは具体的に目標が出てこない、特に今はやることはないなどと言われる方も多いと思います。その時にご本人、家族の許可が得られれば、実際にやってもらうと良いと思います。食わず嫌いと一緒で実際やってみたらハマったとか、その項目をやらないままでは何も分かりません。実際に行うことで、その動作行うにはどんな身体機能が必要なのか?、何ができれば実践に繋がるか? など、具体的な目標に繋がるかもしれません。
●目標を見つける
目標が見つからない・どうやって目標を見つけて良いかわからないなどの理由には、ご本人の心身機能や環境、経験などが足りないなどの要因があります。意欲や意思が低下している場合は、1つ1つの項目を丁寧に確認していく必要があると思います。その中で、行為や課題を決め進めていくのか、新しい物事を始めるかなどを決める1つのヒントになると思います。
まずは、試めす、そしてそれを観察・評価し様々な経験をしていくことが大事になります。なかなか時間が無いなどの問題点はあるかもしれませんが、時間のかからないものから試すなど少しでも経験してもらうことが良いと思います。
資料
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/23792/6/07.pdf?20190617105520