作業療法~医療・福祉・OTのブログ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【介護】ポータブルトイレとは~意外に種類あります~

【介護】ポータブルトイレとは~意外に種類あります~

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なかなかトイレまで行くのは大変だけどベッド横なら何とかなる。

少しでも座って排泄がしたい。

そんな時にポータブルトイレは活躍します。

でもポータブルトイレついてあまり知らなかったりします。調べてみました。

 

 

●ポータブルトイレとは?

ポータブルトイレは、持ち運び可能な簡易型トイレのこと。

①歩行が不安定な人

②夜間にトイレの回数が多い人

などトイレ移動が難しい場合にベッドの近くで使用することが多いです。

※ポータブルトイレは特定福祉用具購入費の支給対象であるため、購入するときに介護保険を利用可能。

<ポータブルトイレを使用すべき方のポイント>

・尿意や便意が分かり、排泄のタイミングが判断可能。

・自力で移動(短い距離)できる。

・自分で着脱が可能。

・トイレに座って姿勢保持ができる。

 

●ポータブルトイレの機能と種類

①ポータブルトイレの機能

ポータブルトイレの機能は種類によって異なります。通常のトイレと同様に便座の暖房機能や脱臭機能が付いているものなど様々です。ポータブルトイレの機能をいくつかご紹介します。

座面高さの調整機能

体格や身体状況で座面の高さを調整できる機能。ベッドと座面の高さを揃えることで移乗しやすなる。

ひじ掛け

座位姿勢を維持する。跳ね上げや取り外しができるタイプもある。

シャワー洗浄機能

おしりを洗浄できる機能。清潔に保ち肌トラブルの予防にもなる。

暖房機能

便座の暖房機能が付いたタイプ。冬場でも温かく便座に座ることが出来る。

脱臭機能・ラップ処理式

脱臭機能やラップで排泄物を密閉することができるタイプ。部屋の中で使用ことが多いトイレであるため、臭いを軽減することができる。

水洗式

水で排泄物を流せる水洗式ポータブルトイレ後始末をする必要がないため介護負担の軽減につながる。しかし、スペースや工事が必要。

 

②ポータブルトイレの種類

プラスチック製標準型

プラスチック製は軽量で手入れもしやすい。

コンパクトタイプや多機能付きタイプなど種類が豊富で、比較的価格が安いのも特徴。

木製いす型

重量がある分安定性が高く、立ち座りや座位保持が難しい人でも使用可能。

木製は見た目が良く、蓋もできるため普通のイスとして使用できるタイプもある。

プラスチック製に比べると手入れがしにくく、比較的高価。

金属製コモード型

安定感があり立ち上がりしやすく、軽量で持ち運びやすいもしやすい。

座面調整が簡単で、掃除もしやすい。肘置きが外せるタイプが多く移乗もしやすい。

金属製のため部屋のインテリアに合いにくい。

スチール製ベッドサイド設置型

座面調整ができ、手すりの片方がないため横移乗しやすい。

重量があるため移動させる際に大変。

 

●ポータブルトイレ選びのポイント

①設置場所を決める

ポータブルトイレの設置場所を決めておくことが大切。

移乗のしやすさ、介助のしやすさなどを考えて置くとよい。

必要となる機能も想定やスペースに収まるサイズのポータブルトイレを選ぶため事前に調べておく。

②トイレの大きさ

本人の身長や体格にあった座面やひじ掛けの高さ、便座の大きさも把握する。

大きさが合っていないと、姿勢が不安定になってしまう。

③安定感

軽量は持ち運びしやすいかわりに安定性が低い。

重量のあるものは姿勢保持が難しい方の場合、トイレごと転倒するリスクを防ぐ効果がある。

④背もたれの有無

背もたれの無いポータブルトイレもあるため注意。

特に排泄に時間がかかる場合、負担軽減や姿勢の安定に繋がる。

⑤着脱・調整の有無

ひじ掛けの着脱や調節ができると、移乗や介助の負担軽減ができる。

高さ調整機能があれば、使用者の身体状況の変化に応じて調整することができる。

 

●ポータブルトイレを使うメリット

①自力で排泄できる

歩行が難しくトイレまで行けない場合に設置することで自力排泄することができる。

夜間に移動するのは暗くて不安に思う方にも設置しておくと安心。

②介助スペースを確保

廊下が狭い、トイレに十分な広さがないなど介助スペースが無い場合、ポータブルトイレを設置すれば介助しやすくなる。

③リスク回避や介助負担軽減

夜間トイレへ行く回数が多い場合、視界が悪く転倒のリスクも高まる。また、家族も十分な睡眠が取れず負担が大きくなる。ポータブルトイレを活用すれば、誘導が楽になるためトイレ介助の負担軽減に繋がる。

 

●ポータブルトイレの処理

専用紙バッグ

紙バッグは、中に入った排泄物をそのまま丸めて燃えるゴミとして処理可能。トイレ使用後の水洗いが不要なため後処理が楽。しかし、使い捨てのためコストがかかってしまう。

ラップ式

ラップ式は自動でラップにくるんで密閉してくれるもの。ニオイを抑えるだけでなく、ラップにくるんだ排泄物をそのまま燃えるゴミとして処理が可能。※地域の分別ルールに従って廃棄。

バイオトイレ

微生物の力で排泄物を分解、処理することができるトイレ。専用のバイオチップを敷き詰めた排泄物を分解する。

 

資料

https://medical.francebed.co.jp/special/column/27_portable_toilet.php