OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【介護】大人用オムツの種類・選び方

【介護】大人用オムツ

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●大人用オムツとは

大人用のオムツは自分でトイレに行けない方、尿意や便意が分からない方、寝たきりの方などに大人用おむつが使用されます。また、特殊な仕事をしている方(パイロットや宇宙飛行士など)もおむつを使用する場合があります。

大人用おむつは、外側の「アウター」と、内側の「インナー」の2つに分けられます。このアウターとインナーの組み合わせにより、本人の希望や排泄パターンなどを考えて使用することで適切な排泄を行うことができようになります(これが一番難しい)。

 

●大人用オムツの種類

①失禁パンツ

自分の意志ではコントロールできずに尿漏れしてしまうこともあります。

くしゃみやお腹に力を入れたときなどで出てしまうなど尿漏れに悩んでいる方は多くいます。

失禁パンツの場合は、パッドが付いた軽くてシンプルなものが多く、下着と薄い吸収パッドが一体になったものなどもあり、デザインにこだわりのあるタイプが多く出ています

失禁は「軽失禁」「中失禁」「重失禁」の3段階に分類。尿量により吸水パッドの性能が異なり、吸水能力も3つのタイプに種類分けしていることが多いようです。

②パンツタイプのオムツ

このタイプのオムツは、自分でトイレまで行ける、パンツの上げ下ろしできる方に良いです。また、一人でトイレに行けるが少しだけ不安だという方にもよいです。薄型のパッドや、長時間用の厚型パッドでも利用できます。

③テープ止めタイプ

ベッド時間の多い、介助量が多い方に適したオムツ。

大体尿量2~4回分の吸収力があるものが多く、フラットな尿とりパッドを併用することでさらに吸収力を補完することができます。

④サポーター(アウター)

アウターとは、内側の尿や便を吸収するパッドを固定して装着するものです。テープ止めタイプのものが主流で、吸収力のある大きなパッドの固定も可能。比較的、長時間装着する際に使用。

⑤パッド(インナー)

パッド(インナー)は、主に失禁用のおむつや短時間用、お昼用のおむつに使用。比較的小さいものが多いため、外からはわからないデザインになっています。軽くて薄いパッドであるため付け心地もよい。また、アウターと併用して使用することで尿量が多い方や長時間装着することができます。

 

大人用オムツはインナーとアウターを組み合わせて使う

排泄介護において、大人用紙おむつを使う身体状態や生活リズムなどを把握した上で、アウター+インナーを組み合わせて使うことが大切。

①アウター(外側のパンツやおむつ)から選ぶ

ポイント:「1人で歩ける」「座れる」などの身体状態と、利用者の好み・体型から選択。

②アウターに適したインナー(内側のパッド)を選ぶ

ポイント:性別や「昼用」「夜用」などの尿量や身体状況から選択。

 

大人用オムツを選ぶ時に困った時

大人用オムツはドラッグストア等で触れるサンプルはありますが、試供品はなかなかありません。

①パンツタイプはウエストサイズでサイズを選ぶ。

②本人が着脱できる場合、オムツの上げ下げも含めてピッタリサイズがおすすめ。

③テープタイプは、お尻周囲のサイズを参考に選ぶ。

④腹部に手掌が入るぐらいのサイズを選ぶ。

 

介護がオムツを選ぶポイント

一番に出てくるのが値段。消耗量が多い程気になると思います。

毎日消耗する物であるため、いろいろ試して、値段・吸収量・機能性を比べて一番コストパフォーマンスが良いものを選ぶ。

 

 

資料

https://jp.lifree.com/ja/product/adult/choose/point.html