OTのブログ

約11年間ではありますが作業療法士をしています。新たな挑戦としてブログ始めました!! 医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【情報】てんかん~高齢者でも起こる~

【情報】てんかん~高齢者でも起こる~

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●てんかんとは

世界保健機関(WHO)では、てんかんは「脳の慢性疾患」と言われ、脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作(てんかん発作)を特徴とし、それに様々な臨床症状や検査の異常が伴う、と定義されています。

症状はさまざまで、全身が痙攣してしまうタイプや、意識が消失してしまうタイプなどがあります。

てんかんは、頻度の高い病気で、子どもと65歳以上の高齢者に多い病気です。

 

●てんかんの原因

てんかんは、正常な脳の電気活動が乱れてしまうことから、さまざまな症状が起きます。

新生児や乳幼児期のてんかんは、遺伝子異常、新生児仮死、先天性代謝疾患などが原因として挙げられます。

高齢者の場合は、脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷、髄膜炎の後遺症などが原因で発症しますが、原因が明らかではないてんかんも知られています。それまでの成長発達に問題がなく、普段通りの生活を送っている方が発症することもあります。

 

●てんかんの症状

①強直間代性発作

意識消失し、手足が突っ張りを起こした後に、全身けいれんが起こる発作。つっぱり(強直)・ガクガク(間代)は数分で収まると言われています(口から泡をふいたり、白目をむいたりもする)。

②欠神発作

子供に多い発作(大人になってから発症することはまれ)。意識混濁のような形となり、行っていた動作を止めて、声掛けに応答がなくなる発作。数秒から数十秒程度で元の動作に戻ることが多いようです。短い発作のため周囲が気づかないこともあるようです。

③単純部分発作

意識が保たれる発作。片側の手足や顔が突っ張る・痙攣や痺れがある。幻視・幻覚、訳もなく怖い感じ・さみしい感じなどが起こる発作。

④複雑部分発作

意識消失まではいかず、目は開けてぼそぼそ話をしたり、ふらふらと歩き回ったりすることがあります。本人は発作時の記憶はないようです。

 

●高齢者のてんかん

高齢者のてんかんの特徴

高齢者のてんかんは1000人に10人が発症すると言われています。近年の疫学調査の結果から、てんかんの発症率は高齢者でもっとも高いとの調査結果も出たようです。65歳以上でのてんかんの有病率は1%、40歳以上では0.4%と言われています。

高齢者のてんかんの原因でもっとも多いのは“脳卒中”になります。

てんかん発作は、脳のどこかに病変があると起こりやすくなるため、加齢にともない脳卒中や外傷など、脳は何らかの損傷を受けやすくなります。

高齢者は薬の効果が高い

高齢者の病変を伴わないてんかんは、薬による治療効果が非常に高いと言われており、抗てんかん薬で発作を止めることも可能なようです。

薬によっては従来からある抗てんかん薬は、他の薬との併用で肝臓の代謝活性を早めたり遅くしたりする場合があるようです。

例えば・・・

ワーファリンを服用している場合、カルバマゼピンを併用すると、ワーファリンの分解が早くなって薬の濃度が変わってしまう。

抗がん剤を服用している場合、抗てんかん薬を併用することで、抗がん剤の濃度が下がってしまう薬剤があります。

 

●検査・診断

てんかんを診断には、“発作時の状況を詳細に評価する”ことが重要になります。

上記にも述べたような、痙攣があるか、意識状態はどうか、発作時の自覚があるかなどといったことを詳細にご本人やご家族、その周囲の人から状況を聞くことにより、てんかんの発作タイプが分かってきます。

また、脳波検査も行うことで、さらに診断を客観的に行うことができ、薬に対する反応や治療経過の評価も重視されます。ほかに、頭部CTやMRIなどの画像検査も行われます。

 

●治療

てんかんの治療は、内服薬を基本として手術療法などがあるようです。

内服薬

内服薬を使用することで発作のコントロールが行われます。単剤では発作をコントロールできないことがあるため、複数の薬を併用することが多いようです。

手術療法

内服薬ではコントロールできない場合は、手術による治療が検討されることがあります。ただし、すべてのてんかんに対して手術の効果が期待できるわけではありません。

 

また、てんかんは、日常生活の中でいつ発作が起きるかどうか判らない側面があります。発作時には、本人が怪我をしないような配慮が必要です(ヘッドギアの装着など)。

てんかんのタイプやコントロールの状況で、運転や仕事に影響があるため、主治医としっかりと話し合う必要性がある病気です。

 

 

参考資料

https://medicalnote.jp/contents/160203-020-OZ