【健康】ワクチンとは
新型コロナウイルスにより世界で多大な影響を与えました。
その中で現在注目されているのが“ワクチン”です。
日本では予防接種でいろんなワクチンを打ちますよね。
これからの時期ならインフルエンザワクチンを打つ人も多いと思います。
でも気になるのが副作用です。
これのせいでワクチンは打ちたくないという人も居ると思います。
そのため、まずワクチンとは何なのか調べてみました。
●ワクチンとは
病原体:細菌やウイルスなどさまざまな病気を引き起こす原因となる微生物。
この病原体が体に入ると病気なってしまいます。でも、次から同じ病原体が入ってきても病気にならないような仕組みが人間にはあります。
免疫:一度入ってきた病原体が再び体の中に入ってきても病気にならないようにする。
身体は入ってきた病原体を覚えて、体の中で病原体と戦う準備を行う。それにより、同じ病原体が体の中に入ってきても発症しなかったり、かかっても重症化しないような体になってくれます。
★この一連の流れを利用するのがワクチンになります。
ワクチンを接種することで、病原体に対する“免疫”を作り出します。
ワクチンは、病気を発症をしないように、病原体の毒性を弱体化・無毒化して、コントロールされた安全な状態で免疫を作ることを目的にしています。
●ワクチンの役割
ワクチンの役割は・・・
①自分が病気に罹らないようにする。
②罹っても症状が軽くすむため。
③自分が接種することで、身近な人に病気をうつすのを防ぐ。
特に③の理由で、家族から地域、国、世界に予防接種は拡がっています。
世界中の人々を感染症から守ることができますが、国によっては予防接種を受けたくても受けられない人もいます。なら自分たちがそのウイルスを拡げないようにするしかない。その1つの方法としてワクチンがあります。
●ワクチンの種類
ワクチンの種類には“生ワクチン”“不活化ワクチン”の2つと聞きなれない“トキソイド”という3つの種類があるようです。
①生ワクチン
生きたウイルスや細菌の病原性の毒性を限りなく弱くしたもの。病原体をそのまま使用することになるもの。
名前の通り“生”の病原体であるため、ワクチン接種後、発熱や発疹などが出る場合や病原体をそのまま使用するため、その病原体が発症してしまう可能性もあります。
ワクチンの効果がえられやすいようですが、その副作用も大きいものではないかと思います。
②不活化ワクチン
培養して増やしたウイルスや細菌の病原体を加熱処理、フェノール添加、ホルマリン処理、紫外線照射の過程を経て、その病原性をなくしたワクチン。
生ワクチンのように体内で増殖しないため安全性は高いが、生ワクチンよりは果が低いため、複数回の接種や添加剤を入れる必要があります。
③トキソイド
病原体から出る細菌毒素だけを取り出しホルマリン処理を行って無毒化したワクチン。
不活化ワクチンと同様に複数回の接種が必要。
●ワクチンの投与方法
主に皮下接種で実施。他にも経口接種、筋肉内注射、BCGの管針法などがあります。
①皮下投与
日本では、ほとんどのワクチンは皮下注射によるもの。
投与部位は、上腕部に接種。乳幼児では大腿部の前外側部に接種することもあるようです。
②筋肉内投与
日本では、ヒトパピローマウイルス(HPV)、髄膜炎菌、13価結合型肺炎球菌ワクチンの3種だけのようです。
③経皮・経鼻・経口投与
経皮投与で有名なのはBCGです。管針法(スタンプ法、ハンコ注射)といわれ、上腕の2か所にスタンプを押し付ける方法になります。
●予防接種
日本で接種できるワクチンには、法律で定められた定期接種と任意接種の2つあります。
①定期接種
国や自治体が接種を強くすすめているワクチン。
法律に基づいて定められた年齢、定められた期間に接種すれば無料。
定期接種は二つに分類
・乳幼児の接種(努力義務)
・高齢者を対象としたインフルエンザの接種(努力義務でない)
があります。
②任意接種
任意接種は有料。しかし、地域自治体により補助しているところもあるようです。
受けるときは自治体や医師に相談しましょう。
参考資料