【介護】認知とは?
認知症の”認知”とは何を示すのか?
この言葉だけ聞くと、個人的には周りの状況を理解できているか?みたいなイメージがあります。
でもそんな単純なものではない。
Wikipediaで調べると・・・
【心理学・言語学・脳科学・認知科学・情報科学などにおける認知とは、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のことをいう。意識と同義に用いられることもある。】
と書いてあります。
自分が注目したのは認知行動アセスメント(CBA)です。
この評価は、高次脳機能障害を評価するための行動評価で、高次脳の知識が無くても評価できるようになっているアセスメントシートになっています。
アセスメントシートは⇩のリンクから
http://file:///C:/Users/Owner/Desktop/%E6%96%87%E7%8C%AE2016%EF%BD%9E/cba.pdf
この評価の中では6項目の検査項目があります。
その6項目が①意識 ②感情 ③注意 ④記憶 ⑤判断 ⑥病識です。
①意識
日常生活の中で、覚醒しているのか?それとも刺激に対して反応が薄かったりできなかったり、それを細かく5段階に分けられるようになっています。
覚醒:目がさめている、眠そうだったり、ぼーっとしていない。
易疲労性:考えることに疲れることなくエネルギーを持続できる。
②感情
生活場面で必要な意欲や感情、その制御が保たれているかどうか。
意欲・自発性:自分から行動したり話したりできる。
感情表出:年齢相応の喜怒哀楽が保たれている。
制御:年齢相応に感情をおさえることができる。
③注意
注意の選択:多くの刺激から一つの刺激に反応する。
注意の持続:テスト中の注意の集中など。
注意の転換:二つ以上の刺激の中でいくつかの要素に注意を向ける能力。
注意の分配:同時に複数の作業に注意を分配する能力。
④記憶
感覚記憶
一瞬だけの記憶。例えば、次々とすれ違う人の顔や服装など、一瞬目に入りますが、記憶に残ることは少ない。
短期記憶
短期記憶は、数秒から数十秒の短い記憶。数字でいえば、普通7つ前後しか覚えられないことも。
※ワーキングメモリ(作業記憶)
短期記憶を発展させた作動記憶というものがあります。ワーキングメモリは短期的な情報の保存だけでなく、認知的な情報処理も含めた概念と言われています。
長期記憶
エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶などの記憶があり、年の単位で長期間憶えている記憶です。
⑤判断
生活場面で適切な判断ができるかどうか。
長期的な判断ができるのか。自分で主張することができないか。
自制的判断:目先の利益に惑わされず長期的な状況を考慮して判断できる。
⑥病識
障害理解:自分に生じた病気、障害、能力を理解し、できることできないことがわかっている。
適応:自分の残存応力を理解し、環境に適応できる。
ここで自分が言いたいのは、認知とは何かと言われた時に、この6項目を思い浮かべることができたらよいのではと思います。
あくまでも個人的な意見ですが、この項目を押さえておけば認知症を評価するときの指標にすることができます。また、認知症って何?となった時に、周辺症状とか中核症状とかあるかと思いますが、その人を”みる”と言う上では、この項目の方が分かりやすいと思いました。
認知症をアセスメントしようとすると、様々な評価様式があるかと思いますがそれを行おうと思うと、現場の状況によって“そんな時間はない”と思われる介護職員もいらっしゃると思います。
なので、この6項目だけでも頭の中に入れておいて、この利用者さんはどうかなと、その項目に当てはめて考えるだけでも1歩くらいその方を知る近道になるのではないでしょうか。
久しぶりにまとまりのない記事になってしまいました・・・
ごめんなさい🙇