【介護】円背~腰が90度のおばあちゃんとかいませんか!?~
腰が曲がっているおじいちゃんおばあちゃんをよく見ますよね。
病院や施設に働いていれば必ず目にします。
老化現象の1つではありますが、なぜ腰は曲がってしまうのでしょうか・・・
調べてみました。
●老人性円背とは
老人性円背とは、歳を取っていく中で腰や背中が曲がって丸くなってしまうことです。
その原因は、背中の椎間板の偏移・変形や骨粗鬆症により弱くなった胸椎や腰椎が変形したり、骨折することで起こると言われています。
男性よりも女性に多くみられ、変形や骨折を繰り返し起こしたりすることで円背は大きくなっていきます。
骨粗鬆症は痛みを伴うことが少ないため知らず知らずのうちに骨折をして円背が進行していくパターンも多いようです。
●円背の症状
老人性円背は、背骨が亀の甲羅のように丸くなりやすいようです。
痛みを伴うことは少ないですが、背を伸ばした際に骨折が起きたり、痛みが出現していしまい、最悪の場合、寝たきりになる場合もあるため注意が必要です。
<具体的な症状>
・痛みを感じることは少ない。
・背筋を正す時は要注意(骨折や痛みの出現に繋がるかも)。
●老人性円背の原因
老人性円背の主な原因は、加齢による骨の変形、骨密度の低下です。
特に女性の場合は、骨粗鬆症になりやすいため、骨の変形や骨折には気を付けなければなりません。
その骨折の中でも要注意なのが“圧迫骨折”です。
重いものを持ったり、尻餅をついたりなどで発生したり、もろい人は寝返りでも起こる場合もあるようです。
<骨粗鬆症>
・痛みは感じないことが多い。
・骨折しても気づかない。
そのため、知らないうちにどんどん腰が曲がっていってしまう。
●老人性円背の検査・診断
老人性円背の診断としては、X腺撮影の画像を見て判断します。
判断として、画像には椎間板や椎骨が潰れてくさび形に見えるようです。
また骨粗鬆症などを確認するために、血液検査やCT、MRIも行うこともあるようです。
●老人性円背の対処法
老人性円背の治療法というより対処法になるかと思います。
<ストレッチ・運動>
・無理の無い程度に胸を張る。
・背中を伸ばす。
・背中の筋力向上を図る運動をする。 など
<カルシウムなどの摂取>
・カルシウム摂取を心がける。
・ビタミンD・マグネシウムを一緒に摂ることでカルシウムの吸収を良くする。
●介護をするときの注意点
老人性円背で痛みが出やすい場所は、“首・腰”です。
ベッドでのトイレ介助や移乗などを行う場合は、“首・腰”に注意しながら実施しましょう。
人によっては体に力が入りやすい方もいるため、背中に負担がかからないように注意が必要です。
円背のある方は、腰が曲がることで“視界が低くなる”ため、上の方への注意が向かなくなってしまうため、その方の頭上には注意しましょう(例えば、車に乗る際に頭を柱にぶつけないようにするなど)。
参考資料
https://www.hospita.jp/disease/4436/
https://www.my-kaigo-home.com/column/62/