OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【健康】枕~枕を変えるだけで体に変化が!?~

枕~枕を変えるだけで体に変化が!?~

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●肩こりの原因は枕?

枕を変えて症状を改善すると言われている1つが肩こりです。

首や肩のコリの原因・・・

①首や肩、背中の筋肉疲労。
②血行不良や疲労物質の蓄積。

により凝りや痛みが出現。

枕の高低差、硬さ、幅の広さなどで肩こりの原因となってしまいます。

 

<リラックスできる枕選びポイント>

ポイントは3つ ⇒ 高さ・構造・素材

1)枕の高さ

ふとんと頭部・頸部にできた隙間を埋める“高さ”が理想。
その人の体型、首の角度(カーブ)によって、人それぞれ枕の高さは違ってきます。
最近は、パソコンやスマホ、ゲームなどで同じ姿勢を長時間することで、頚椎が通常の角度よりも浅くなる「ストレートネックと言われる形になってしまうことも。
自分がどんな形の首をしているかチェックするのも必要かもです。

2)枕の構造

まず・・・
①枕の中身の偏りが少ない構造か。
②首筋の支えや後頭部の丸みを受けとめる工夫のされた形状か。
③両サイドはやや高めで横向きにも対応できているか。
④無理なく寝返りが出きるか

などがあげられます。
これは首がS字状カーブで頸部を支えなければならないため。また人間は寝ている間に20〜30回の寝返りをしているため枕の構造は重要になってきます。

3)枕の素材

枕の素材=充填材には様々あります。素材にもいろいろあり、個人の好みになるため自分の好きなものを探してみましょう。もし分からないようだったら、日頃から使い慣れた枕の素材の感触に似たもので探すと違和感なく馴染みやすいようです。


●いびき対策にもなる!?

睡眠時の悩みといえば、肩こりと“いびき”が挙げられます。いびきが出てしまう人は人口の35%〜40%もいると言われています。

いびきのメカニズム!?
その多くは仰向けの場合に多いと言われています。

①仰向けに寝ると重力によって軟口蓋や舌の付け根などが喉の奥に落ち込む。
②落ち込んだものが上気道が狭くする。
③狭くなることで空気抵抗が高まり、粘膜を振動させて音を出す。

この音が「いびき」と言われるものです。寝ることでリラックスし筋肉が緩むため、さらに「いびき」をかきやすくなるようです。


●枕の必要性

枕の高さと頸椎の状態
枕は何のためにあるの?

<枕なしの場合の姿勢>
立っているときに比べて・・・

・頸椎が背中側に少し曲がる。
・姿勢はややそり気味。
・あごも上がり気味。

上記の状態は首や肩、背中などに負担になります。そのため、肩こりや首の痛みなど体の不調の原因になるのです。これを防ぐために枕が必要になるのです。


●枕の基本的条件

高さが合っているか

肩や首がリラックスしている状態にあるとき「高さが合っている」といえます。
首の長さや首から肩の筋肉や脂肪の付き方などで高さは変わってきます。また、敷き寝具によっても高さが異なる場合があります。

密着しすぎ、中が蒸れない

肌に密着しすぎる枕は、頭や首からの熱や汗が発散されにくい、血液の流れを妨げる事もあります。
枕の素材が、そば殻やパイプ状や球状などのプラスチックは隙間があり、湿気を外へ逃がしやすくなっています

好みの硬さ、感触である

柔らかめ:ポリエステル綿、フェザー、低反発ウレタン、真綿など
普通:ウレタンフォーム、プラスチック(パイプ状、球状、そら豆状)など
硬め:そば殻、備長炭、ヒノキ、石など
枕の硬さは一人一人の好みがあると思います。また大きさ、形が合っている。気になる音がしない。気になる臭いや香りがない。など自分にあった素材のものを選びましょう。


参考資料

https://loftyonlineshop.com/sleep_science_labo/recommended_pillow/
https://suya2.com/pleasantsleep/bedding/01.html