OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

【健康】熱中症①~症状編~

【健康】熱中症①~症状編~

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今年の6月も暑かったですね。

でもこれから7月~長ければ9月までは更に熱くなります。

新型コロナウイルスも怖いですが、この時期に怖いのが”脱水””熱中症”

熱中症は最悪の場合、命を落とすことも・・・

調べましたので読んでみてください。これはパート①です。

 

 

 

 

●熱中症とは?

熱中症とは、体内の熱が放出されず体内にこもることで様々な身体の不調をこと。
暑さにより体温調節ができなくなることや、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりすることが主な原因です。
めまいや頭痛、けいれん、意識障害などの症状を総称して「熱中症」と言うことが多いようです。

<環境の要因>
気温や湿度が高い
風が弱い
日差しが強い など
<身体の状態>
激しい運動などにより体内でたくさん熱が産生された
暑さにからだが慣れていない
疲れや寝不足
病気などで体調がよくない など

「環境」と「身体」の要因が重なるとき熱中症が起こりやすくなると考えられています。

<注意する時期や場所>
時期

梅雨の晴れ間や梅雨が明け、しばらく涼しい日が続いた後急激に暑くなった日など

場所

運動場、公園、海やプールなど
強い日差しが当たる屋外や、駐車場に止めた車の中、体育館、気密性の高いビルやマンションの最上階など
浴室やトイレ、寝室など、家庭内の風通しの悪い室内など

 

●熱が上がった時の体の反応

運動や作業をすると体の中で熱が発生します。この熱対して人間の体は体温調節機能が反応。

・体温が上がり過ぎたときに・・・
自律神経の働きによって

末梢血管が拡張し、皮膚に多くの血液が流れ込むことで熱を体の外に放出

さらに、汗をかき、その汗が蒸発するときに体の表面から熱を奪い、体温を下げようと働きます。

・暑い環境に長く居ると・・・
体温調節機能が崩れると

①体外への熱の放出が困難になり、体内に熱がこもって体温が上昇

②さらに、大量の汗で、体内の水分と塩分が失われ、体液のバランスが崩れてます。

それが筋肉や血流、神経などからだのさまざまな部分に影響を及ぼすし、けいれん・めまい、失神、頭痛、吐き気といった熱中症の症状があらわれます。

 

●要注意な人は?

熱中症になりやすい人として・・・
・高齢者、乳幼児
・運動習慣がない人
・太っている人
・体調がよくない人
・暑さに慣れていない人 など

<高齢者や乳幼児>
高齢者や乳幼児は、体温調節機能の低下や未熟さにより、体内に熱がこもりやすいプラス、暑さを自覚しにくいため、成人に比べリスクが高くなります
また、環境因子として、子どもは大人よりも身長が低く地面に近い分、アスファルトの照り返しなどによる熱の影響を受けやすいです。

<持病を持っている人>
心臓病、糖尿病、高血圧、腎臓病などの持病があると、体温調節機能の乱れの原因となることがあり、ハイリスク要因と言われています。また、治療のために服用している薬の種類によって発汗の抑制や利尿作用があるものがあり、熱中症の原因となります

 

●要注意な症状

筋肉のけいれん、立ちくらみ、頭痛などがみられたら注意!!

<熱中症の症状と重症度>

熱中症は最悪の場合、脳内の温度が上昇すると中枢神経に異常が起こり、さまざまな臓器に障害が出て、命を落とすことも。

 

<分類・症状の重症度分類>
I度(軽度)
めまい・失神
「立ちくらみ」状態。脳への血流が瞬間的に不充分になっている状態:“熱失神”
筋肉痛・筋肉の硬直
「こむら返り」のことで、筋肉に痛みが出ます。体内のナトリウム欠乏により生じる: “熱痙攣”
大量の発汗

II度(中度)
頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感など: “熱疲労”“熱疲弊”
身体がぐったりとしている。力が入らない状態。

III度(重度)
意識障害・けいれん・手足の運動障害
呼びかけや刺激への反応がおかしい、ひきつけがある、真直ぐ歩けないなど。
高体温
身体に触ると熱いという感じる状態:“熱射病”“重度の日射病”す

 

●最初は体温が上がらないことも・・・
熱中症でも軽症の場合、体温が上がらないこともあるようです。
しかし、軽症でも放置していると重症化することもあるので注意が必要
熱が無くても、他の症状もしっかりと確認することが必要。
普段より1度以上高い場合は要注意。
できるだけ涼しいところで横になるなどして身体を休め、熱がなるべく下がる状態にする。