緊急時の対応
食事介助時、利用者さんが突然うつむき、動きがなくなりました。
声をかけても反応がありません。
あなたならどうしますか?
状態観察のチェックポイント??
利用者さんは呼吸していません。
周りには誰(スタッフなど)も居ません。あなたはどうしますか?
●あなたならどうする?
利用者・患者の異常の早期発見が重要。
「何かおかしい」「いつもと様子が違う」ということに気がつく事。
<チェックポイント>
・顔色
・口唇色
・呼吸状態の確認
など
まず、人を呼ぶこと。
固有名詞で呼ばず
「○○号室の○○さんの喉に何か詰まってます、呼吸していません。すぐに来て下さい。」などと
状況と緊急性が伝わるように他の職員を呼んでください。
Nsや他の職員が駆け付けるまでの間、必ず1人は利用者の側にいて救命処置を行って下さい。
●救急法の手順
①口腔内の残渣物を出し、義歯があれば外す。
(指をまっすぐに入れると残渣物や異物を押しこむ事があるので、口の横から指を入れてかきだす)
②体幹を前かがみにする。(前傾姿勢)
③背中を思いきりたたく。(ハイムリック法・背部叩打法など)
④吸引する。
●腹部突き上げ法(ハイムリック法)
①立たせる、もしくは座らせる。
②患者の背後にまわり両脇に腕を通し対象者を抱きかかえる。※しっかりと体を密着させてください。
③背後から抱きかかえた状態で、片手でへその位置を確認、もう一方の手は握りこぶしを作り、親指側を上腹部(へそより上、みぞおちより十分に下方)に当てる。
④へその位置を確認した手で握りこぶしを作り、手前上方に向かって素早く突き上げる。
※1歳未満の乳児は内臓を損傷する可能性があるので、腹部突き上げ法(ハイムリック法)を行ってはいけません。
●背部叩打法
①横向けに寝かせる。
②手の付け根で、患者の背中(肩甲骨の間)を力強く何度も連続して叩く。
※背部叩打法は、座らせた状態、立たせた状態でも良い。
●他の職員の動き
吸引できるスペースを確保したり、他の利用者さんへの配慮などの環境整備。
(コンセントの位置などを把握しておく)
状況を見ながら、ストレッチャーの準備や病院への電話連絡を行う。
咽頭異物の場合は、一刻を争います。
そのためには、利用者の異常を早く察知し周囲に知らせ迅速な救命処置が必要となります。日頃から利用者の状態把握を行い、急な場合に備えて手技の理解と職員間の連携がとれるよう繰り返し流れを確認しておいてください。
●急な夜間の発熱
37.5度以上あれば発熱と判断・対処法
・諸症状の観察
・クーリング
・水分補給
指示の処方薬の使用 巡視以外にも観察 翌日の報告(必要時は救急対応)
●突然の嘔吐
1回だけなら様子観察
1時間ほど経過してから水分を摂取してみる
頻回な嘔吐の場合は、感染症を疑う 吐物の処理を適切に行う
誤嚥・脱水に注意!
●意識消失発作
原因は様々
・排便後やストレスなどでも起こる
・長時間の立位・空腹・強い痛みなど
対処法はまず、臥床させること。
下肢を挙上し少し様子を見てみる。
他の疾患が隠れている場合があるので、必ず看護師を呼び確認してもらう。