コロナウイルス
現在、世界的に蔓延している新型コロナウイルス。
新型とついている通り、以前からコロナウイルスはありました。
現在(新型は含めてません)
①風邪のウイルスが4種類
②動物から感染する肺炎ウイルスが2種類
あるようです。
●風邪のコロナウイルス
4種類のコロナウイルス(Human Coronavirus:HCoV)
・HCoV-229E
・HCoV-OC43
・HCoV-NL63
・HCoV-HKU1
難しいですが、この4つが風邪を引く原因の1つであるウイルスになるようです。
風邪の1割から2割(流行期は3割になる)はこの4種のコロナウイルスを原因だそうです。
冬の寒い時期に流行し、6歳までに感染を経験するとの事。
感染しても症状は軽症であることが多いが、熱が出ることも多い。
●重症急性呼吸器症候群(サーズ:SARS-CoV)
SARS-CoV(サーズ)は聞いたことがある人も多いかと思います。
本来コウモリがかかるコロナウイルスが人に感染してしまい、肺炎を引き起こしてしまいます。
2002年に中国広東省で発生。
2002年11月~2003年7月の間に世界に拡大した。
2003年12月WHOの報告によりSARS患者は8,069人(疑いを含む)うち775人が肺炎で死亡(致命率9.6%)。
人から人への咳などの飛沫を介して感染し、1人から十数人に感染を広げる“スーパースプレッダー”が見られようです。
亡くなった人の多くは高齢者、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を持っていた。
子どもへの感染は少なく、感染しても軽症の呼吸器症状を示すのみだった。
●中東呼吸器症候群(マーズ:MERS-CoV)
MERS-CoV(マーズ)も、サーズ同様に聞いたことがあると思います。
ヒトコブラクダに感染するウイルスであったが、人に感染し肺炎を引き起こした。
2012年にサウジアラビアで発見。
WHOへ報告より2019年11月30日時点で、これまで世界で2,494人の感染。そのうち858人が死亡。
このウイルスに感染しても軽い呼吸器症状で済んでいるとのこと。
高齢者や基礎疾患をもつ人に感染した場合に重症化した。
15歳以下の感染者は全体の2%程度であり症状も軽症。
●コロナウイルスの特徴
電子顕微鏡で見るとコロナウイルスは・・・
・直径約100nmの球形
・表面に突起がある。
コロナウイルスの形が王冠に似ていたため、ギリシャ語で王冠を意味する“corona”という名前になった。
ウイルス学的には、ニドウイルス目・コロナウイルス亜科・コロナウイルス科に分類。
SARS-CoV(サーズ)、MERS-CoV(マーズ)は共に、感染症法において二類感染症に分類。
感染者は感染症指定医療機関への入院措置がとられ、陰圧管理された病室で治療を受ける。
参考資料
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
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