難聴
難聴で耳が遠い利用者さん多いですね。
なかなか伝わるまでに時間がかかりますが、その人によって話すコツがあったりしませんか?
自分の関わっている利用者さんは今ところ伝わるように話ができていると思います。
1.耳のしくみ
外耳、中耳、内耳、蝸牛神経、大脳の順番で音が伝わっていきます。
・耳介:外に張り出て飛び出している部分。
①外耳:耳の構造のうち耳介(耳殻)と外耳道を合わせた部分。
②中耳:耳の鼓膜から奥のことをいい、中耳腔、耳小骨、耳管からなる。
③内耳:耳の最も内側にあたる部分。
④鼓膜:空気中の音を捉えるための器官。
⑤耳小骨:外部から音として鼓膜に伝わった振動を内耳に伝える働きをする。
⑥蝸牛:内耳にあり聴覚を司る感覚器官。
⑦有毛細胞:感覚受容器細胞。
⑧蝸牛神経:内耳神経の蝸牛根と呼ばれる線維束を出している。蝸牛根は内耳道の中で一本にまとまって蝸牛神経となる。
2.難聴とは?
聞こえにくい状態を「難聴」という。
難聴にも伝音難聴・感音難聴・混合性難聴の3つの種類があります。
●伝音難聴
外耳または中耳に影響が出ることで起こる難聴。
耳垢が溜まったも起こりうるものですが、耳垢の場合は除去するれば解決します。しかし、他の何らかの原因で難聴になった場合、治療を進めるとともに、補聴器も必要になって場合があるようです。
●感音難聴
内耳・聴神経に原因で起こる難聴。
内耳に問題が見られるということは、聴神経にも問題がある可能性があるため、内耳と神経の2つに原因がある可能性を疑わなければなりません。
●混合性難聴
伝音難聴と感音難聴の2つが混合した難聴。
●加齢(加齢性難聴)
40歳から聴覚の衰えは始め、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいる。
加齢による聴力の低下は一般的に高音域から始まります。
60歳代では聞こえにくく感じる人が急激に増え、70歳を超えると”軽度難聴”〜”中等度難聴”レベルまで低下すると言われています。
<加齢性難聴の原因>
加齢以外に特別な原因がないものを「加齢性難聴」といいます。
加齢性難聴は音を感じる部位が障害される感音難聴です。
原因は加齢によって蝸牛の中にある有毛細胞に大きく影響を受けることで起こります。
※有毛細胞:音を感知したり、増幅したりする役割がある。
また、内耳から脳へと音を伝える神経経路に障害が起きたり、脳の認知能力が低下することも影響している可能性があります。
参考資料
http://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/
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