介助方法を振り返ろう
タイトルの通り、介助方法を振り返ろう!!
無理して介助していませんか?
力任せに介助していませんか?
それは自分の体を傷つけているだけです。
絶対に無理はしていけません。
例えば…
・ベッドから車いすへ移る時
・ベッド上で体を動かそうとした時
力任せに介助して体を痛めたことはありませんか?
それは腰痛の原因ですよ!!
⇩腰痛についてまとめてあります⇩
●できない理由・原因は何か?
・自分で立つことが難しくなってきた?
・自分で立ち上がれなくなった?
できる部分・できない部分を探してみましょう。
<介助の基本>
①自分でできることは自分で行ってもらう。
②できない部分は、人の力・福祉用具・環境を整える。
<立ち上がって移乗する為に必要なこと>
①立ち上がる。
②立位を保持する。
③方向転換(回転する)。
④静かに座る。
<立ち上がりのポイント>
足を手前に引く。
身体を前に倒す。
お尻の位置を高くする。
浅く腰かける。
<立ち上がりを楽にする福祉用具>
電動ベッド
⇒ギャッチアップをしたり、ベッドを高くして立ち上がりやすくする。
立ち上がり補助マット
ベッドバー・手すり
ここで確認!!
ボディメカニクス!!
●ボディメカニクス
ボディメカニクスとは:力学的原理を活用した介護技術のこと。
介護する側にとっての無理のない自然な姿勢で介護することをいう。
①支持基底面を広くとり、重心を低くする
支持基底面は広い(足を広げる)ほど安定。
足を開き、膝を曲げ、腰を落とす姿勢が安全で安定した介助の基本姿勢となります。
②本人にできる限り接近する
本人にできる限り接近することで、前傾姿勢にならないようにして腰への負担を減らし介助ができるようになります。
③体をねじらない
不自然に身体を曲げると不安定になり、腰痛の原因となります。
介助者自身の体で本人の移動する方向を妨げないように足の位置や移乗方法を考えて介助を行なって下さい。
④本人の身体を小さくまとめる
力が分散すると重くなる。本人の手足など、身体をできる限り小さくまとめると介助しやすくなります。
⑤てこの原理を応用
出来る限り持ち上げるのではなく、シーソーのように支点を作り自分の体重をかけることで、軽い負担で介助を行っていく。
⑥膝の屈伸を利用し水平移動
上下に持ち上げるより、横に移動(水平移動)させる方が介護者の負担は少なくなります。 上下に行わなければならない時は、前傾姿勢にならないように心がけ、上体(腰)だけではなく膝の屈伸を利用して動かしていくことが必要です。
●介助で困ってきたら
①座位姿勢での移乗
・自分でお尻を浮き上がらせることができる
・お尻を滑らせるができる
・座位は安定しているが自分で移乗はできない
<色々な場合に対応した福祉用具>
電動ベッド
移乗しやすい車椅子
持ち上げない介助の方法
スライディングシート
②リフト等を使った移乗
リフトは使い方さえしっかり覚えればどんな人にも扱えます。
それに利用者が大柄な人や職員が小柄な場合でも、リフトさえあれば一人で移乗が可能になります。
<リフト等を使った移乗>
・座位で移乗ができなくなった時
・持ち上げなければならなかった時
利用者・介護者の負担、不安を軽減するためにリフト等の福祉用具の活用は大切。
・立ち上り補助具
・床走行リフト
③ベッド上で身体を動かす介助
・身体を上下に動かす
・身体を左右に動かす
・ベッドから起きあがる
●電動ベッド
<介護者に合わせたベッドの高さ>
膝をベッドについて介助する場合⇒ベッドを膝の高さに合わせる
膝をつかずに介助する場合⇒ベッドを腰の高さに合わせる
【マルチグローブ】⇒身体を横に移動する時。
【スライディングシート】⇒身体を上に移動する時。
●ベッドのギャジアップ
体の曲がる部分(股関節)をベッドの曲がる部分に合わせる
体圧分散できるマットも体位変換は必要
体位変換・ギャジアップ後は背抜きが必要
●ベッドマット選び動ける方
腰痛がある方は固めのマットがよい
寝返りが難しい方は体圧分散機能のマットがよい
褥瘡のリスクが高い方はエアマット