OT【作業療法】のブログ~医療・介護福祉・リハビリ~

2008年から作業療法士をしています。医療福祉の情報や病気、怪我、体験談なども書いていきたいと思います!! よろしくお願いします。

浮腫(むくみ)について【介護】

浮腫(むくみ)

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1.心性浮腫(cardiac edema)

心不全に伴う浮腫であり、心機能低下による心拍出量の減少と静脈圧の上昇をきたすことが主な原因です。

腎血流量が減少することによって、Na・水の排泄が減少し、体内に水分の貯留が起こり、細胞外液が増加するために浮腫が生じます。


2.肝性浮腫(hepatic edema)、
肝硬変症でみられる浮腫であり、門脈圧の亢進によって腹水が生じます。

その結果、①有効循環血漿量が減少することによって全身因子が賦活されるという考え方。②肝・腎反射によってNa・の貯留がおこり、有効循環血漿量が増加し、これに局在因子である血漿膠質浸透圧低下が加わって浮腫が生じるという考え方があります。


3.腎性浮腫(renal edema)

急性腎不全、ネフローゼ症候群では、尿蛋白による低アルブミン血症のための血漿膠質浸透圧の低下が引き金となり浮腫が生じます。

慢性腎不全における浮腫はNa・水の排泄減少か、あるいは心不全の合併による浮腫です。


4.内分泌性浮腫(endocrine edema)

内分泌性疾患にみられる浮腫であり、粘液水腫が代表で上げられます。

粘液水腫は通常の浮腫とは異なり、組織間液に多量のムコ多糖類、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などが含まれないため、流動性に乏しく皮膚に圧痕が残らないのが特徴です。

 

5.特発性浮腫(idiopathic edema)

基礎疾患を認めない原因不明の浮腫のことです。

20~40歳の女性に多いといわれる。体動・立位で浮腫が増強夕方に著名になるようです。

立位での水排泄率が極端に低下し、起立性水貯留という現象がみられます。


6.栄養障害性浮腫(edema due to malnutrition)

栄養障害がある場合に現れる浮腫で、毛細血管の透過性亢進と低アルブミン血症による膠質浸透圧の低下に、心不全による全身性因子が加わって出現します。

 


◎対処法・予防法

浮腫の原因は様々で、上記で述べた通り様々あります。

 

①長時間同じ姿勢でいることで起こる浮腫

これは血液循環が悪くなり、血管から多くの水分が流れ出してしまうために起こる浮腫です。立ち仕事やパソコンなどの事務作業で同じ姿勢で座っているとと重力によって脚に水分が溜まるため、浮腫ことがあります。

<対処法>

①身体を動かして、血液の流れをよくする。

※足首を上げ下げして脹脛(ふくらはぎ)しっかり動かすと良い。

②きつすぎない衣服や靴を選ぶ(身につける)。

※キツイ服などは、血管が圧迫されることで血液の循環が悪くなる。また窮屈な靴なども浮腫の原因になります。

 

②水分の摂りすぎるで起こる浮腫

水分だけでなく、塩分の摂り過ぎも原因になります。

<対処法・予防法>

減塩を心がける。

②バランスの良い食事。

※食事制限をして無理なダイエットなどをしていると体内の水分調節に必要な栄養分まで減り浮腫の原因となります。

 

その他

睡眠不足や睡眠前の飲酒、運動不足、ストレスなども浮腫の原因となります。

女性は男性よりも浮腫が起こりやすいです。