ノルアドレナリン
1.ノルアドレナリンとは
三大神経伝達物質(残り2つはセロトニンとドーパミン)の一つ。
副腎髄質から分泌されるホルモンの1つでもある。
セロトニン詳細⤵︎ ︎
ドーパミン詳細⇩
2.ノルアドレナリンの作用
<主な作用一覧>
①覚醒作用
②心拍数・血圧の上昇
③身体を緊張・興奮状態にする
④注意力や集中力、判断力、作業効率を高める
⑤物事へのやる気・意欲を高める
⑥緊急時には痛覚を遮断させる
⑦長期記憶、学習能力を高める
⑧ストレスの耐性を強める
⑨食欲の低下、便秘
⑩アドレナリンの分泌
<5つのノルアドレナリンの大きな作用>
①通常代謝:グリコーゲンをエネルギーとして使う作用
②脂肪からエネルギーを得る代謝を促進させる作用
③筋肉のエネルギー源を確保・供給するように働く作用
④心筋細胞の収縮速度を早める作用。
⑤脳の活動を活発させる作用。
<ノルアドレナリンが減る・不足すると?>
結論から言うと、不足すると「うつ」になる可能性かが高い。
外部からの刺激に対して反応が悪くなり無反応・無気力状態になり「うつ病」の原因に。
また、ささいなストレスにも過剰に攻撃・逃避反応をするようになります。
<ノルアドレナリンが安定していると?>
ノルアドレナリンが安定してると「性格が安定」します。
ノルアドレナリンが安定している人は、判断力・決断力があり、ストレス耐性も高まります。また、危険を回避する能力も高まると言われています。
3.ノルアドレナリンとアドレナリンの違い
①共通点
アドレナリンもノルアドレナリンも原材料は同じ「チロシン」というアミノ酸からできています。
どちちも共にドーパミンが前駆体です。
どちらも脂肪の分解や血圧上昇など作用を持っています。
ノルアドレナリンとアドレナリンは、脳内ではいつも混ざって分泌されます。脳だけでなく副腎でも分泌されます。
※アドレナリンは脳・副腎どちらともに分泌量が多い。
②2つの違いは?
結論から言うと精神作用があるかないか。
ノルアドレナリンがイライラや不安などの精神を抑える作用がある。
アドレナリンは精神作用がほとんどなく、血管や筋肉等の肉体作用が強い