レクリエーション【体操】
前回はレクリエーション(以下レク)とは、どうしたらレクリエーションの時間を過ごす事が出来るかお話ししました。今回は実践編と言うことで自分がしている体操の流れを紹介します。
レクリエーションのコツはこちら!!
1.レクの前半
まず主のレクを始める前に行なう事。
➀日付の確認
日付の確認は見当識の確認になります。認知症予防にもなりますよ。
※見当識とは:時間や場所がわかっていること。
日付は、令和〇年・西暦・月・日・曜日の順番で確認していきます。
うちのデイサービスの場合は答えれる方が決まっているので、聞き取るのは簡単ですが曜日によって沢山答えれる利用者さんがいると聞き取るのが大変です。
もし間違った答えをいったとしても否定するのではなくスルーする漢字で正しい日付を答えていきます。
日付には何の日か決まっていることが多いです。
→ネットで《今日は何の日》と検索するとトップに出てきます。
例えば:11月1日→犬の日、点字の日
犬の日なので
「みなさんは犬飼ってますか?飼った事ありますか?」
「動物は飼った事ありますか?」
みたいに話を広げていきます。
たまたま犬の日でしたが、話が盛り上がると10分以上話してしまうので話を中断するのが大変です(笑)
②時事ネタ紹介
時事ネタと言っても芸能ネタは話しません。
今の芸能人のことは分からない人が多いので全く盛り上がらないからです(笑)
なので
⑴ 天気の話:台風が来た、雪が降ったなど
⑵ 歴史の話:遺跡が見つかった、
⑶ 近くの祭日祝日の話:11月なら文化の日、勤労感謝の日
⑷ 干支の話:後に2ヶ月で今年も終わるので
※ちなみに干支の話は盛り上がりすぎて注意です。
⑸野菜の話:その季節で取れる野菜など。
※うちのデイは殆どの方が畑仕事をやっているので盛り上がります。
という感じでその時の雰囲気に合わせて話をしていきます。
そうすると、日付と時事ネタの話だけで20分以上経ってしまいましたことも(笑)
完全に失敗談です(笑)
③準備運動
準備運動は今回は割愛します。
体操がメインなので(笑)
2.体操
自分の場合はこれでやっと体操に入ります。
➀口から足先まで順番に動かします
基本は椅子に座って行います。
⑴ 口:舌を左右に動かす
⑵ 首:首まわし
⑶ 肩:肩すぼめ、肩まわし、バンザイ
⑷ 肘:肘の屈伸
⑸ 手:指折り(数を数える)、オッケーサイン(親指―人差し指、親指―小指)
⑹ 股:もも上げ、ももを広げて閉じる
⑺ 膝:膝伸ばし、膝を伸ばした状態でストップ20秒
⑻ 足首:足首まわし、つま先上げ、踵上げ
⑼ 深呼吸
※肩から肘の運動は10回
※股から足首の運動は20回
回数はその施設に合わせて増やしたり減らしたりすればいいと思います。
こんな感じで一通り上から下まで動かすだけで人によっては疲れたと言われる人も。
体操で必要なのは、ゆっくり周囲を状況を見ながら実施します。
体操の合間合間に
「痛みはないか」
「疲れてないか」
「部屋の気温はどうか」など確認しながら休憩も入れていきます。
やっていることは非常に簡単です。
こんな簡単でいいの?って思われるかもしれませんが、難しい事をやる方が利用者さんにとってストレスになることもあります。
まあ要介護1~2の方や要支援なんて人にとってはあまり張り合いがないかもしれませんが(笑)
難易度が高いバージョンはまた機会があればご紹介します(笑)
3.まとめ
ここまでの流れを周囲を確認しながら、ゆっくり行うことであっという間に1時間なんて終わってしまいます。
あくまで一通りの流れなのです。
細かく日付・時事ネタ・準備運動の話をすると話が長くなってしまうので
その施設によって利用者さんの身体機能や認知機能が違うと思います。
難しい部分もあるかと思いますが、うちのデイサービスでは30名入れば30名中25名は認知症およびその予備軍だと思われます。
しかしそんな状況でも9割の人が体を動かすことが出来ていますのでまずは、悩まずどんどんやっていく事が必要だと思います。