記憶
●エピソード記憶と意味記憶
①エピソード記憶→個人の生活史や社会の出来事の記憶。
②意味記憶→言語や計算、概念など社会全般における普遍的ないわゆる知識に相当する記憶。
●手続き記憶とプライミング記憶
①手続き記憶→運動や技能など言語化できない。
②プライミング記憶→先行する経験がその後に行われる課題になる。事前に提示した情報が後に続く同じ情報に関する処理を促進する現象。
●記憶障害の評価・リハビリ
・病態、病歴
・意識障害の程度
・生活上の情報の聴取、観察
・簡易検査→HDS-R、MMSE
・標準化された検査
→RBMT(日本版リバミード行動記憶検査)、WMS-R
●症状
①海馬性記憶障害:いる記憶、いらない記憶を整理する。フィルター
・側頭葉の内側部性にも記憶障害ともいう。
・前向性にも逆向性にも認められる。
・作話は少なく、記憶障害を自覚していることが多い。
・左損傷では、言語性記憶障害、左損傷では、視覚性記憶障害が優位となる。
②視床性記憶障害:脳出血・脳梗塞が多い。
・間脳性記憶障害ともいわれる。
・前向性にも逆向性にも認められる。
・作話が多く、病識を欠くことがある。
・一側性では左にでる
・両側性では重度
③前脳基底部健忘:くも膜下出血の人が多い。
・前頭葉、底部の後方部で大脳の内側に位置。
・見当識障害、健忘、自発的な作話。
・他に意欲の低下、無関心、易刺激性、易怒性、攻撃性など人格の変化も現れる。
④前脳基底部健忘
●治療
・直接的介入
①注意障害のリハ…attention process training
②障害された機能の反復訓練…障害を明確に
③errorless learing(誤りなし学習)…難易度やヒント
・補填的治療介入…機器や道具など何らかの補助具を使用。
・行動的治療介入
・環境調整的治療介入…環境を整える。
●治療の具体例
・メモ帳の利用
・メモリーノートの活用
・携帯電話の利用
・スケジュールを立てる
・物は置き場所を決める など…
●記憶障害とADL
①ADL上問題のある部分に障害
②そんな障害かどんなタイプか?
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